I’m lovin’ it.
【ラジオ体操193日目】
こんにちは。
身体作りに励んでいるのに、ジャンクフードが好きすぎてマクドナルドの期間限定商品を毎回食べてしまう優良顧客のコマリストです。
今日は『マックが教えてくれたこと』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さん、ハンバーガーは好きですか?
色んなハンバーガー屋さんがあるので、モス派、マック派、キング派などなど、いろんな好みはあると思います。
かくいう私は、断然マック派!
商品が好きだということももちろんありますが、マックの戦略の大ファンで、世界一有名な販売戦略の教科書だと思っています。
こんな話を書いていると、マックが食べたくなってしまう人がたくさんいると思いますが、回し者ではないですよw
それでは、いってみましょう!
創業者から学ぶ
私がマクドナルドのファンになったのは、マクドナルドの創業者レイクロックの言葉を知ったことからでした。
その言葉は、
「私の職業はハンバーガー屋ではない。"不動産業"だ」
この言葉が示すように、アメリカはもちろん日本でマクドナルドが広がった際にも、入念なマーケティングリサーチを実施して、ターゲットとなる顧客が多いエリアにどんどん店舗を増やしていきました。
コカ・コーラ社の戦略にも通じる戦略ではありますが、たくさんの店舗を一気に広げて、”購入可能な場所”を次々に抑えていくことで、人々に認知してもらうこの戦略が功を称し、各国で一気に拡大していったんです。
そして何より面白いのは、当時のハンバーガーは”そんなに美味しくなかった”ということ。
もちろん好みの問題ではあると思いますが、現代のマクドナルドの商品クオリティと比較すると、なかなかに完成度が低かったんです。
それでも、短期間で世界一を獲ることができたのは、『ハンバーガー屋ではなく不動産業』という認識を持っていたからに違いありません。
興味がわいた方は『ファインダー』というレイクロックが主役の映画を観てみて下さいね。
日本マクドナルドの失敗
さて、私がマックを好きなのは、創業者のことが好きだからという理由だけではありません。
MBAの教材としても取り上げられるほど、マックはいろんな挑戦をして、盛大にコケている。
あれほど有名な企業が失敗しても、挑戦を何度も何度も繰り返しているその姿勢から、勇気をもらっているからなんです。
日本で最も有名なマクドナルドの失敗は、『100円マック』。
もしかしたら、知らない方もいるかもしれませんね。
これは、シンプルに言うとハンバーガーを期間限定で100円で販売するという低価格戦略の失敗です。
若い世代のさらなる拡大を狙って実施したこの"100円マック"でしたが、当時は価格破壊だったんです。もちろん販売数量は爆発的に伸びました。
では、これがなぜ失敗かというと、期間限定であるにも拘らず、お客さんの中に「またそのうち100円で販売する」というイメージを植え付けてしまったんです。
結果、数年と持たずに大幅に業績の悪化を招いた。
値下げの恩恵と、副作用を学ぶ最高のケースですね。
マックのV字回復
この歴史的ともいえる失敗の後、日本マクドナルドは業績回復のために本当にたくさんの挑戦をしていきます。
最初に取り組んだのは、もともとのメイン顧客である「ファミリー層」をターゲットにした”健康志向”のPR戦略。
栄養の表示はもちろん、産地や生産者の情報をCMで流し、店内のトレーに敷く紙に、これでもかというくらいに掲載していました。
その結果がどうだったかというと、「ほぼ効果なし」。
冷静に考えたらわかりますよね。健康思考の人がマックを好んで食べるはずがないw
で、この後すぐに実施したのが、”真逆”の戦略でした。
その名も「夜マック」
夜だけパティが倍になるというやつですね。私は、これを見た瞬間にV字回復を確信しましたw
ジャンクフードであることを分かっていながら、食べたくなってしまうのがマックです。この心理をついて、パティを倍にしてくる。しかも夜に(笑)
天才だと思いました。
夜にマックを食べるという選択をした時点で、罪悪感しかないお客さんが、さらにパティ倍という誘惑を受ける。
”どうせ高カロリーなんだからいいか”
ってなりますよね。
私も、何度もお世話になってます。
もちろん結果は、一気にV字回復を実現します。
そして、マックはここで立ち止まりません。
さらなる打ち手
この後にもマックは面白いことをたくさんやっていきます。
100円マックで失敗したマックがV字回復後に打った打ち手が「お手頃マック」
200円程度でいくつかの商品の中から選べるスタイルで、100円マックのリベンジを図ったんです。
しかも今回は、「お客さんに名前を考えてもらう」という顧客参加型のPR付き!
最終的にチキチー、エグチ、ダブチーなどなど、カジュアルな名前が付けられて、この戦略も大当たりしました。
高校生・大学生などの若い世代の来店数が増えたんです。リベンジ成功ですね。
さらにさらに、このマックが取り組み始めたのは「お店の改装」でした。
これまで画一的なデザインで統一してきた店舗を、店舗ごとにデザインが異なる”小さな美術館”のように変化させ、おしゃれな空間づくりを手掛けていきました。
これは、新たに獲得した若手層の囲い込み戦略ですね。タイミング的には、お手頃マックの成果が出るか出ないかくらいの超早い時期でした。
全国のマックを一気に改装して、超おしゃれな店舗が次々に誕生。PC片手にマックで仕事する姿が見られるようになったのも、この打ち手の恩恵です。
と、いくつかのマックの戦略を紹介してきましたが、どれも面白いですよね。
しかも、失敗も割と多いw
これが、ファン心をくすぐってくるんです。
今回紹介した戦略、共通するのは「商品をほとんど変えてない」ということ。まさしく売り方でイメージを変えて、業績を変化させることを学ぶ最高の教材だと思いませんか。
今後のマックの戦略に期待しつつ、お盆休みはみんなでマックに行きましょう♪
じゃ、またね!