中学生も立派な人間〈4/1000〉
【ラジオ体操309日目】
『ニコチンレス生活30日目』
こんばんは。
平日の22時過ぎに良い歳のおじさんからの愚痴を聞いて欲しいという電話を受けて、記事の内容を急遽変更したコマリストです。
今日は『それぞれの正義。任せる勇気を持つ』というテーマで書いていきたいと思います。
少し前のことになりますが、Fさんという最高の教育者(保護者として)についての記事を書きました。
つい先程、私に愚痴を聞いて欲しいという電話をしてきたのはこのFさんです。
平日の深夜に、電話で熱く語り合うおじさん。なかなかイタイですねw
今日は、受験生の子供を持つ保護者と、担任教師とのやり取りから考える大人としての関わり方についてのお話です。
思春期の子供を持つ大人の皆さん、是非一緒に考えてみませんか。
三者面談での出来事
さて、こんな時間に電話してきたFさんの用件は何だったのか。
それは、
本日、受験生の息子さんの進路について、担任教師と三者面談を実施した際の出来事について。
息子さんは、心の底から尊敬するお父さんの仕事を継ぎたいと考えて、中学生にして進路を明確に決めている素晴らしいお子さんです。
ただし、テストの成績がよろしくない。
そんな息子さんが志望する高校は、お父さんと同じ仕事に就くために必要なことを学べる学校です。
とはいえ、この学校はそれなりに偏差値が高くて簡単に入れない所です。
こんな状況で、担任教師からは志望校のランクを下げるべきだと意見されました。
「息子君は、基準点に到達していないから、その学校は厳しい」
これが、担任教師の言い分です。
これに対してFさんの考えは、
失敗したって良いから、本人が望む学校の受験に挑戦させてあげたい。というもの。
さて、この平行線の考えを持つ大人2人が同席する三者面談。
雰囲気が悪くなるのは目に見えますね。
「俺の考えが間違ってるのかな。コマリストさんはどう思う?」
この質問、皆さんだったらどう答えますか?
コマリストの答え
さて、このFさんからの質問に私がどう答えたのか。
私は2つの立場の回答をお伝えすることにしました。
1つ目の立場は、「コマリスト個人」としての考えについて。
これは、100%Fさんの考えに同意するというものです。
失敗や挫折を経験したとしても、親であるFさんが支えになる覚悟を持っているのであれば、本人の意思を尊重してあげたい。
これが、1つ目の立場として伝えた私個人の考えです。
そして、2つ目の立場は「1人のアドバイザー」としての考えです。
これは、教師と親の意見の対立など取るに足らない問題であり、そもそも進学という課題は息子さん本人のみの課題であるというもの。
担任教師としての役割も、保護者としての役割も理解はできます。
けれど、進学という結果に対して、恩恵を受けるのも、苦労を強いられるのも息子さん本人だけです。
だからこそ、大人同士の意見が食い違っているということに腹を立てるのも、思い悩むのも全くの無意味だということ。
これは、まさしくアドラー心理学の『課題の分離』という考え方に当たります。
この2つ目の立場としての考えを伝えた直後、Fさんの怒りはすっかり治まって、息子さんをどうやって応援するかという話に切り替わりました。
今回の話が良かったのかは分かりません。
これを決めるのもまた、私ではなくFさんの課題だから。
ただ1つ言えるのは、
今回のケースは、関係者全員が本気で息子さんのことを考えて、自分なりの正義を振りかざした結果の食い違いです。
そう考えると、何だか素敵な話だなと思ってほっこりしていたりします。
参考になる話だったかは分かりませんが、そろそろ受験シーズンに突入するので、受験生だけでなく大人達が大変になりますね。
どうぞ、皆さんお身体に気をつけて下さい❤
じゃ、またね!