人生を変える1冊
【ラジオ体操277日目】
こんにちは。読書の秋なのに、忙しいという言い訳をして活字から離れてしまっているのに、漫画を読むことだけは欠かさないダメ人間コマリストです。
今日は『原因論と目的論について考えてみる』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんは、最近どんな本と出会ったでしょうか。
冒頭にも書いた通り、最近は新しい本を読むことができていなくて、移動時間にAudibleを活用して聞く読書をしているだけなんです。
聞く読書でも内容は頭に入ってくるし、本を読んだことになるよね!と、自分に言い聞かせてきましたが、書き込みやメモができないし、ながら聞きになるので、ところどころ頭に入っていないという状態。
Audibleで聞く読書をして、『良い』と思った本は、やはり紙の本として手元において、何度も読み返した方が良いなと思っています。
今日は、今更になって初めて読んだ(聞いた)嫌われる勇気という本に受けた大きな衝撃と主人公への親近感についてのお話です。
嫌われる勇気という作品が好きだという方、是非語り合いましょうw
目的論と原因論
さて、私が今更になって読んだ『嫌われる勇気』という作品は、知っている人もかなり多いと思います。
日本ではドラマ化もされている、世界で大ヒットしたベストセラーですよね。
知らないという人のために、簡単に紹介させて頂くと、自分のことが嫌いで、人生がうまくいかない主人公が、”アドラー心理学”と”ギリシャ哲学”に精通する先生と呼ばれる方との対話を通して、気づきを得ていくという物語形式の書籍です。
主人公は、非常に賢くて様々な知識を持っているけれど、頭でっかちで固定観念の塊のような青年。
この青年の考え方や主張に、共感を覚えたという読者も多いと思います。
この本の中で、全体のテーマとして取り上げられている概念として『原因論』と『目的論』というものがあります。
私は、この概念を初めて聞いて、正直震えました。
震えの理由は、私自身がフロイトが提唱した『原因論』の信者だったから。
職業的に、物事の原因を見つけ出し、解決策を講じることが習慣化している私にとって、アドラーが提唱する『目的論』は、私の人生そのものを否定されているような錯覚すら覚えたんです。
本の中に出てくる”先生”が青年とのやり取りの中で多用する「違います!」という言葉。
この言葉が出てくるたびに、私自身に対して否定されている感覚がありました。
原因論とは、
物事には必ず、何か原因があって結果があるという考え方
目的論とは、
今起きている現象とは、何か目的があって(本人が)その結果を作り出しているという考え方
仕事でも学校でも、私が学んできた心理学でも、全ての根幹には「原因論」が流れていました。
過去のトラウマと向き合うことで、現在の人生が豊かになる。
「今」は、「過去」の積み重ね。
こういった考えが当たり前だと思ってきたんです。
これらを明確に否定し、
「今」を作っているのは「過去の自分」ではなく、今の自分が掲げている『目的』であり、『感情』であると説かれる。
反論したくなりそうな内容ですよね。
こちらが反論したくなった瞬間に、本の主人公の青年も反論する。そして、非常に論理的に説き伏せられていく。
こんなやり取りを聞いているうちに、私はこれまで何に縛られていたんだろう?という気持ちにさせられました。
人生が変わるような1冊。久々に出会うことができたと思います。
嫌われる勇気を読み終えて
さて、ここまで世界的ベストセラーである『嫌われる勇気』を、今更になって読んでみた私が受けた衝撃と感想について書いてきました。
ここからは、この本を読み終えた私が、得ることができた気づきや学びを、これから先にどう生かしていくのかということについて書いておきます。
実際、この本を読み終えてみて、かなり多くの部分で考え方や行動を見直してみようと考えています。
私は物心ついた時から誰かと自分を比べて、「出来る人」「出来ない人」みたいな判断をする”ジャッジマン”でした。
さすがに大人になってからは、これが無意味であるということに気づいて、他人をジャッジするようなことをしないように意識してきました。
ですが、これまで自分自身が人をジャッジしてきたことの反動なのか、「他人の目が気になる」という状態から抜け出すことができず、これは未だに解消できていません。
物事をポジティブに考えるようにしてみたり、”自分は自分、他人は他人”と言い聞かせてみたり、色々と試してはみました。
けれど、この傾向が改善したという実感はなく、諦めていたんです。
これに対して、明確な答えを示してくれたこの本の内容は、私を脱皮させてくれるようなものでした。
全ての問題は人間関係によるものである。
この原則に基づき、縦の人間関係ではなく、横の人間関係を築いていくことに挑戦してみようと思います。
また、思い通りにいかないことがあった時、「他人」や「過去」、「外的要因」といった原因を探して逃げ回るのではなく、『今、ここ』に集中して、自分の力で切り拓いていく。
これは、弱い私にはなかなか難しいこともあるかもしれません。
というより、これまで生きてきて形成された人生観を変えるには、少なくともこれまで生きてきた年数の半分は必要だと、この本にも書かれていました。
これを踏まえ、苦しいとかキツイとか、逃げたくなったりすることがあることも全て”これが今の自分なんだ”と受け入れて、1歩下がって2歩進むくらいの気持ちで変化を楽しんでいきたいと思います。
ここまで読んでみて、原因論で凝り固まってしまっているかもしれないなと思った方は、是非『嫌われる勇気』を読んで、自分の人生を生きる感覚を学んでみて下さい。
そして、本の感想なんかを一緒に語り合えたら嬉しいです。
じゃ、またね!
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