見出し画像

【ネタバレ注意】新海監督の表現力<351/1000>

【ラジオ体操653日目】
『ニコチンレス生活374日目』

こんばんは。
月イチ芸術の頻度がめちゃめちゃ落ちているので、芸術の秋をキッカケに頻度を戻すと決意しているコマリストです。


今日は、『新海誠監督の最新作すずめの戸締まりがズルくて素敵すぎる』というテーマで書いていきたいと思います。


空前の大ヒットを記録した映画「君の名は。」を観た人は多いと思います。


私は、新海監督の作品が大好きで、自主制作の作品から全てを鑑賞してきました
#単なるファン
#本当に好きなんです


君の名は。で新海監督を知った方は、みずみずしく綺麗な映像がすごいという印象が強いと思います。
#たしかに綺麗


最初の頃の作品は、映像よりもストーリーの構成とメッセージ性の強さが際立っていて、私が大好きになったのはこの部分です。


今日は映画監督が作品を通して伝えてきたメッセージが強すぎて、それはちょっとズルいと感じてしまったというお話です。


間違いなくネタバレを含むので、鑑賞予定の方は、作品を観てから読みに来て下さい

最新作のメッセージ

被災地

2022年11月11日
新海誠監督 最新作『すずめの戸締まり』が公開となりました。


公開初日には観に行けませんでしたが、1日遅れで本日鑑賞してきました。


まずは、感想から。


めっちゃ良かったです!!
#小学生みたい
#雑な感想


これまでの作品とは少しだけ毛色が違い、現実世界とのリンクがとても多い今回の作品。


もちろん、新海監督らしい男女の恋愛的な要素もしっかり含まれているし、時間軸がズレるような内容もあります。
#ここは
#いつもの感じ


観ている間に何度も鳥肌がたち、不覚にも、久々に映画で泣きそうになりました
#入り込みすぎる


日本の南は九州から、愛媛、神戸、東京、福島と移動しながら人々と出会い、繰り広げられるスピード感のある展開。


私達が決して忘れてはいけない”あの災害”で被災した人達に思いを馳せ、風景を描き、感謝を伝えつつ冥福を祈るような強い強いメッセージ


12年前のあの日。
孤児となった女の子を主人公とするこの作品からは、過去作品以上に現実世界との強い結びつきを感じました。
#ネタバレしすぎ
#引き返すなら今です


映画監督である新海誠監督が、12年経過した今、あらためてあの災害を思い起こさせるような作品を発表した。


こんなにも強くてカッコイイやり方は正直、少しズルいです。
#惚れちゃう
#ファンだけど


あの災害を知っている世代からすれば、現実世界での出来事とリンクして、頭の中で作品の深みを何倍にもして受け取るはず
#頭で完成する


感動するに決まってます。
考えさせられるに決まってます。
鳥肌が立つに決まってます。


いや、ホントにやってくれたなぁという気持ちになりつつ、ぜひともこの作品がヒットして、新海監督のメッセージを受け取る人が増えて欲しいと本気で思っています。

貢献のカタチ

復興支援

これだけ現実世界とリンクが強い作品となると、監督は膨大な量の情報を集める必要があったはずです。


あの災害の被害を受けた方や、その親族にも間違いなく聞き込みをしている。


その中には、思わず耳を塞ぎたくなるような生々しいものもあったはず


そういった情報の一つ一つとしっかりと向き合い、作品の1部として落とし込みをする。


現実との乖離が大きくなりすぎないように災害の発生原因や場所まで学術的に詳しく調べあげて、リンクもさせていったはずです。


私にはどれだけの時間と労力がかかるものなのか想像もつきません。
#かなりすごいはず


ですが、アニメや映画といったの中でも、現実世界とのリンクが強い作品を作られている方の、情報量と知識量は専門家以上だと思います。
#予言者クラス


今回の作品を作ると決めたのがいつなのか、詳しくは分かりませんが、作品を観た私からすると、12年前のあの日に、決意したんじゃないかと感じました。


そう感じるくらい、あの災害に対する想いに溢れた作品だった。


もしも、あの災害が起きた日に決めたんだとしたら、映画監督として自分には何ができるだろうかと真剣に考えた結果が今回の作品なんだと思います。


恥ずかしい話ですが、私はあの災害が起きた日以降、現地のボランティアにも行けていないし、物資や金銭の支援もしてきません。
#今からでも遅くない


色々な言い訳で自己防衛して、何もしない自分を正当化してきました。


新海監督は映画監督なので、自分ができる最高の支援が何なのかを考えたんじゃないでしょうか。


その結果の行動が、想像を絶するレベルの調査と研究とそのアウトプットである映画作品。
#メッセージは
#視聴者に届く


ここから先は想像ですが、本作で出た利益は復興支援など、何かしらの形で支援活動に使われるんじゃないかな。


映画監督という立場の自分として、出来うる最高の支援とはなにか。


こんなことを考えたかは分かりませんが、もしも考えていたとしたら素敵すぎるし、こんな考え方が出来たら、全ての人が自分の出来る最高のサポートが出来るはず。


メッセージ性の強い映画という作品を通して被災者支援をする。


こんなやり方があるのかということに、新しい可能性を感じさせてもらえました。


まだまだ公開期間は続いていくと思います。皆さんも是非、劇場で何度も作品を観て下さい!


私が新海監督のファンだからということを除いても、最高の作品だし、日本人として観ておくことをオススメしたいです。


これを読んで、観に行ってみようと思った方は、観た後にコメントしに来て下さい☆

じゃ、またね〜!

いいなと思ったら応援しよう!