満点を超えろ
『丁寧な仕事をしているから、その分時間がかかる』
このセリフを絶対に言わないと決めています。
その理由は、"当たり前"だから。
厳しい考え方だと思われるかもしれませんが、実はそんなことないんです。長い時間をかけて仕事を行えば、出来上がりが素晴らしいものになるというのは基本的には誰がやっても同じことです。
つまり、長い時間をかければかけるほど、それを待っているお客さんの「期待値」が上昇し、同じクオリティでは満足して頂けなくなってしまう。
ということは、クオリティが60点でも、圧倒的に早ければお客さんは満足してくれるということです。期待値が上がっていない分、実際のクオリティ以上の評価を頂くことができる。
こう考えると、この考え方は厳しいというより気楽だと思いませんか?
他にも、お客さんの期待値をあげすぎない秘策はたくさんあります。例えば、「謙虚であること」。
優秀な人や偉大な人ほど謙虚であるということは聞いたことがあるかもしれません。確かに、私の出会ってきた方の中でも成功者と言われる方ほど姿勢が低く、謙虚な方が多かったという印象もあります。
#こちらが恐縮してしまう
プラス思考でいることとビッグマウスであることを勘違いしているような人をよくお見掛けしますが、あれをやってしまうと、もしチャンスが巡ってきたとしても、求められる要求水準が高すぎるので、それに見合う能力がなければ二度と同じチャンスは巡ってこなくなります。
謙虚であるからこそ、一番初めに仕事を頼まれる際に、期待値が高すぎない状態でチャレンジさせて頂くことができる。結果的に先方の満足度が高いことが多いので次へつながっていく。
#クオリティが普通以上であることは当たり前
これを繰り返しているうちに成功者と言われるところまで地道に登っていったという方が多いんだと思います。
これは仕事でもプライベートでも同じことだと思います。人と人が何かしらの関わりを持つ場面では、少なからずの”期待”が生まれます。
確かに、期待が高ければ高いほど、これをクリアした時の達成感は大きいですが、最初からハードモードで挑戦しなくてもいいんじゃないかなと私は思うわけです。
#ステージが上がれば自然とハードモードになる
少し話が逸れました。
#いつもの話
冒頭の時間の長さと丁寧な仕事の話に戻りますが、2021年に切り替わったばかりのタイミングだからこそ、意識したいなと思っていることがあります。
それは、仕事をこなす際に相手が求めている納期の半分以下の時間で納品を行うことです。
特に私の仕事の場合、どちらかというと知的労働であることが多いので、機械の性能等に出来高を左右されることがありません。
こういったお仕事の場合、相手が驚くほど速いタイミングで成果物を納品すると何が起きるか?
非常に感謝されると同時に、クオリティをあげるために先方から追加の要望を頂くことができます。そして、これに対しては、基本的にお金を頂きません。
本来であれば、120点まで完成度をあげたものを時間ぎりぎりまで粘って出すというのがこちらのミッションですが、これをやった場合に相手にとっても120点かというと、必ずしもそうではないことが多いんです。
なので、60点でもとにかく早く出す。すると、全体像が具体的にイメージできた先方から残り40点を埋めるための具体的な要求を引き出すことができます。
もともと納期までは、残り半分の時間があるわけなので、最終版に至るまでに多ければ3回の修正を行うことができるんです。
自分にとっての120点と相手にとっての100点。
どちらの方が価値が高いと思いますか?
答えは明確で、もちろん後者の方が相手にとっては価値が高いんです。そして何より、自分自身の考えや意見が踏襲された成果物であれば、次の行動に移しやすい。
結果的には当初想定していたものと比較すると120点以上の完成度の成果物を手に入れることができるということになります。
2021年こそは、良い評価を獲得するぞ!
と気合の入っている皆さん、ぜひ一度「納期の半分に期間で提出」を実施してみて下さい。
最初は抵抗があると思いますし、相手からダメ出しを受ける可能性だってあります。けれど、最初に設定された納期が到来したタイミングでの完成度は間違いなく早く出した方が高くなります。
余談ですが、職人と言われる方たちと仕事をする時に、熟練の職人の世界では「仕事が早い=仕事が丁寧」という考えがあることに驚かされます。
この方たちの場合は、100点の仕事を驚くほど速いスピードでこなすので、先ほどの話とは少し違う世界ですけどねw
本日の話が、2021年こそ過去最高の成果を出すと心に決めていらっしゃる方のヒントになっていれば嬉しいです。
2021年、一緒に驀進していきましょう!
本日のまとめ
・期待値コントロール
・仕事の速さと丁寧さの関係
・100点を超えるために
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