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聞き流すだけの失敗<47/1000>

【ラジオ体操352日目】
『ニコチンレス生活73日目』

こんばんは。
英会話を本気で学びたいと思った時から20年以上が経過しているけれど、一向に学びは進んでいないので、あの時の本気は勘違いだったと思っているコマリストです。


今日は『変化に対応してニーズを捉える』というテーマで書いていきたいと思います。


突然ですが質問です。


聞き流すだけの英会話といえば?


はい。
恐らく多くの皆さんの頭の中に「スピードラーニング」が浮かんだと思います。


有名スポーツ選手などをイメージキャラクターに起用して、テレビはもちろん、ラジオや折り込み広告など大量の広告を出してPRを続けていたので、しっかりとブランディングができているんだと思います。


このスピードラーニングは、エスプリラインという企業の商品だったのですが、昨年8月で事業を終了していたというのをご存じでしょうか。


たくさんの方に商品名を知られて、無数にある英語教材の中でも大きな成功を成し遂げたスピードラーニングが、なぜ撤退しなければいけなかったのか。


今日は、大手英語教材の事業終了から学ぶ、イノベーションのジレンマについてのお話です。


過去の成功に縛られてしまいがちな私たちにとって、耳の痛い話ではありますが、教訓としてしっかりと刻んでおこうと思います。

失敗から学ぶ

さて、あれほど有名であったスピードラーニングは、なぜ事業終了を余儀なくされたのか。


これに対する明確な理由は発表されていません。
#諸般の事情と記載あり


あれだけの有名な商材です。もっと話題になってもよさそうなのに、本当にひっそりと終了したなという印象です。


そもそも、成功した人による本や情報はそれなりに人気があるので、毎日のように新しいものが発売されています。


これに対して、失敗から学ぼうという情報や書籍は人気がないので、あまり見かけません。
#もちろんゼロではない
#マニアック


ということで、あくまでコマリストの独断と偏見による『失敗の要因』について考えてみます。

失敗の要因

まずは、英会話そのもののニーズについて。


コロナの拡大によって、留学したい学生は減少したと思います。


もちろん、海外旅行に行きたいという社会人も減少しているので、少なくともここ2年間は、英会話のニーズそのものが減少していると思います。


とはいえ、英会話の習得をサービスとしている企業が軒並み業績を落としているかと言うとそんなことはありません。


例えば、私の好きなライ〇プイングリッシュ。英会話市場に参入して以来、会員数を伸ばし続け、店舗を増やしてきています。


これは、高額×短期間で結果にこだわりつつも、ターゲットを中間富裕層に絞り込んだことが功を奏した。


対してスピードラーニングはどうか?


私の世代は確かに知っているけれど、その理由はテレビやラジオでの広告のおかげ。


テレビやラジオをあまり見ない若者達には認知されていません。


けれど、2年という長い期間をかけて月額数千円という価格で提供するスタイルは富裕層には好まれない。


となると高齢者がターゲットだったのか?偏見かもしれませんが、高齢者で英会話を身につけたい人の割合はかなり低いのでは無いのか。。


さらに、競合について。
圧倒的な競合はYouTubeだと思う。


無料で学べるコンテンツが大量にあるので、YouTubeの使用率が6%程度の日本でも、学びたいものがある人はわざわざ教材にお金をかけない場合が多い。


もちろん、コンテンツの質が高ければ勝てる可能性もあるけど、まず、聞いてもらえなきゃ厳しい。


で、聞いてもらうためにやっていたことは、無料お試しCDの配布。


ド〇ホルン〇ンクル然り、リスクリバーサルと言われる無料お試しは、当時は革新的だったと思う。


けれど、特に2000年代以降はCDを見かけることもほとんど無いので、送られてきても再生手段が無い。


他にも色々あると思いますが、社会の変化に対応することが出来なかったというのが、最も大きな要因だと思う。

イノベーションのジレンマ

生き残るのは、変化に対応できる者だという名言をダーウィンが残したとか残してないとか。


とはいえ、あれだけ多額の広告宣伝費をかけていたエスプリライン社が、なぜ社会のニーズの変化を見逃したのか。


そもそも本当に見逃したのか。


恐らく、社内のほとんどの人が気づいていたと思います。


それでも変わることが出来なかった。


なぜなら、
CDを量産するための設備を抱えていたから。
物理的なものを輸送するチャネルを抱えていたから。


新しいものに簡単に乗り換えられるほど身軽な体制ではなかった。


こういった例は、山ほど存在します。


日本のガラケーがスマートフォンに淘汰された時にも同じ事が起きました。


ガラケーを作っている各社の優秀なエンジニアは、端末を小型化したり、薄くしたり、カメラの画質をあげることに躍起になっていた。


それが市場に溢れるライバルとの差別化を図る手段だと本気で信じていた。


スマホが登場した時も、あんなものが普及するはずないとタカをくくっていた。
#確かに当初はひどかった


結果は皆さんの知るとおり。
スマートフォン市場において日本メーカーの製品は大きく出遅れ、国民からも選ばれなくなっています。


こういった状態になることを「イノベーションのジレンマ」と呼びます。


けどね、成功したものを長く守り続けたいし、効率化を図るために設備投資したものを手放すなんてなかなか出来ないですよね。


私はまだ、大きな成功など残せていません。


ですが、この先、何か上手くいった時には、その方法に拘るのではなく、もっと良い方法はないかと常に問い続けるようにします。


自分自身の戒めnoteでした。

じゃ、またね!

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