商売の根幹をなすもの〈79/1000〉
【ラジオ体操384日目】
『ニコチンレス生活105日目』
こんばんは。
なかなか観れてなかった『蒼天を衝け』をまとめて見始めたら、再び渋沢栄一翁にハマってしまったコマリストです。
今日は『決して無くしてはならないもの』というテーマで書いていきたいと思います。
論語と算盤。
日本経済の基盤を築き上げた渋沢栄一翁が晩年に編纂したとされる生き様を記した書籍です。
翁が重視した地位や富と道徳の両立についての教えが書かれたこの本は、お世辞にも読みやすいとは言えません。
読まれた方はいるでしょうか?
今日は敬愛する渋沢翁の生き様から、あらためて考えさせられたことについてのお話です。
ビジネスを考えていると、どうしても忘れがちなことなので、長期の成功を目指す方に届いたら嬉しいです。
岩崎彌太郎と現代人
渋沢翁が活躍した幕末から明治初期、同じく経済人として活躍した伝説の商人『岩崎彌太郎』を知っている人はいるでしょうか?
人物を知らずとも、創業した会社の名前は聞いたことがある人は多いと思います。
岩崎氏は幕末の武士であり、三菱の創業者。
同時期に活躍し、渋沢翁と双肩をなす程の実績を残しながらも、最期まで対立し続けた人物です。
対立と言っても、直接的なライバル関係という訳ではないですが、商売に対する考え方の部分において、真逆の考えをもっていたそうです。
そして、岩崎氏の持っていた考え方は、キレイゴトを抜きにした時、現代の経営者に精通しているところがあると思います。
細かい説明は省きますが、岩崎氏の考え方の中心は『経済は能力のあるものが先陣を切って推し進めていくもの。能力のある者の元に富が集まるのは必然である』というもの。
まぁ、分かりやすく言えば、てめぇが儲けることが1番大事だし、そのためなら手段を選ばないという感じ。
#気持ちいくらい自己中心的
現代のビジネス本や成功者の話では、『世のため、人のために尽くしなさい』というようなことが書かれていることが多いです。
けれど、私が出会ってきた成功者と言われる人たちの中に、"最初から"こういった利他の精神を前面に押し出して活動していた人は見たことがありません。
挑戦者としてのステージをとうに終えて、成功者となった後に苦しかった時の話を語る際に、キレイな言葉を並べて語る。
#まさしく過去改変
#昨日の記事を読んでね
その方が印象が良いし、メディアもそのほうが読者からの反応が良いことを知っているから。
#本当のことを語ってもカットされることも多い
そうなんです。
この岩崎彌太郎という人物が大切にしていた考え方こそ、挑戦者のステージである多くの経営者と共通する考え方であり、特に創業の経営者は私欲が無ければ大きく成長するのは難しいんじゃないかとすら思います。
親愛なる渋沢翁
さて、冒頭で渋沢栄一翁に再びハマっていると書きながらも、相反する考えを持った岩崎氏を尊重するようなことを書いたのには理由があります。
というのも、私自身が未だ挑戦者のステージ真っただ中であり、本当に日々迷っているから。
こちらを選択した方が、助かる人は多い。
こちらを選択した方が、儲けは多くなる。
こういったケース、かなり頻繁にあるんです。
こんな時、『世のため人のために尽くす』という考え方が中心にあれば、迷うことなく多くの人が助かる選択をすると思います。
けれど、もしも挑戦者のステージのうちに助けられる人のためになる選択ばかりしていたら、自分が犠牲になることが多くて、最悪の場合は倒産してしまいます。
そうなってしまえば、利己的な考えでも成功者のステージに到達してから救うことができる人の数のほうが多くなるんです。
自分自身の今を優先することが、将来救う人たちの数を増やす。
こういったパターンも往々にしてあると思います。
カッコいいこと書いてますが、目先の利益を優先したいというしょーもない気持ちだってもちろんあります。
#小さい男
#恥をさらします
だからこそ、
だからこそ、渋沢翁の生き様に惹かれてしまう。
現代の日本中の誰よりも、多くの責任ある決断を迫られ、国家予算級のプロジェクトをいくつも同時にこなしていた渋沢翁。
私腹を肥やそうと思えば、いくらでもできたはずです。
にも拘らず、絶対にそれをしなかった。
先ほど説明した岩崎氏とも酒の席で、手を組まないかとの交渉をされたことがあります。
その時も、一緒に日本経済を引っ張って行こうと提案してきた岩崎氏の手を払いのけて、対立構造となりながらも自分の信念を貫き通しました。
結果的に、渋沢翁・岩崎氏ともに大富豪になるわけですが、葬儀参列者は雲泥の差だったという逸話も残っています。
それだけ、渋沢翁は周囲から愛され、惜しまれながらこの世を去ったということ。
こんな生き方、出来るものならしてみたい。
けれど、今の私には私利私欲を完全に抑え込む度量も、利他の精神で生き残り続ける能力もありません。
#情けない話です
もっともっとスキルも情熱も磨いて、渋沢翁のような考え方で生き抜いていける人間に成長していきたいと思います。
残り何年になるのか分からない人生ですが、いつか来る自分自身の葬儀に、10,000人を超える人達が参列してくれるような人生を生きていきたいと願っています。
渋沢翁と岩崎氏。どちらも素晴らしい方で歴史上の偉人です。皆さんはどちらの考え方に賛同するでしょう?
じゃ、またね!