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そこって、魚いるの?
【ラジオ体操141日目】
こんばんは。
幼い頃は釣りが大好きで、父親と川で釣りを楽しんでいましたが、結局釣れたことは一度もなく、”イクラアレルギー”だけ手に入れたコマリストです。
今日は『そこに魚はいるのか』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんはブルーオーシャンという言葉をご存知ですか?
ビジネスにおいて、競合がいない未開拓市場に自社の商品やサービスを投入して、先行者優位を築く戦略として有名な言葉です。
さて、このブルーオーシャン。
狙って参入することを勧めている書籍や専門家がいますが、私はこの考え方に少し疑問を持っています。
ということで、私の考えるブルーオーシャンに対する違和感と、選択すべき戦略について、まとめておきます。
有名な戦略なので、私ごときが否定するというわけではないですが、向き合い方を間違えると失敗する人がたくさんいそうな気がしているので、参考になればと思っています。
ブルーオーシャン戦略のススメ?
さて、私が感じている違和感とはどんなものか。
それは、ブルーオーシャンの性質を正しく理解できていないケースが多すぎるということです。
分かりやすく釣りの話に置き換えると、良い商品やサービスを作る行為は「美味しい餌」を作ることです。
そして、広告やPR、マーケティング活動が、狙う魚の性質を理解して好物の餌を選択したり、潜んでいそうな岩場に竿を投げ入れる行為です。
ここまで周到に準備をすれば、確実に魚を釣り上げることができそうな気がしますよね?
けどね、もしこれから釣りをする池の中に1匹も魚がいなかったら、どうでしょう。
当然ですが、釣り上げることなんて一生できないですよね。
現代社会において、”すぐに見つかる”ブルーオーシャンは、ほとんどの場合が、この「魚のいない池」なんです。
たくさんの人が似たような商品やサービスを開発して、ビジネスをしてきたんです。簡単に見つかるブルーオーシャンは、すでに何万人もの人が餌を投げ入れて、魚がいなかったから離れた池だという認識を持ったほうが良い。
参入すべき市場とブルーオーシャン戦略
では、ブルーオーシャン戦略というものが、全く役に立たないのかというとそんなことはありません。
正しい順序を理解し、活用することができれば強い効果を発揮する戦略であることは間違いありません。
まず、参入すべき市場はお客さんがたくさんいる”レッドオーシャン”です。その市場の中で、「信用」を積み重ねていくことで池の中に囲いを作っていくんです。
分かりやすく言うと、”ファン”や”閉じたコミュニティ”を作る。
これを実現できれば、レッドオーシャンにありながら囲いで閉じられた自分だけの市場で戦うことができるんです。
さらに、その囲いの中で顧客を育成し、より強い信頼関係を築いた後に、顧客ごとブルーオーシャンに移動する。
ここまでの手順を正しく踏むことができた時、現代版ブルーオーシャン戦略が完成するというわけです。
これを周りから見ると、”競合のいない市場”にいきなり参入して上手くいったように見えるので、顧客育成という手順を踏んだことがフォーカスされずに、今まで通りのブルーオーシャン戦略として語られてしまうと思います。
かくして、競合のいない市場を探す行為が、絶対的に良いことのように錯覚した後発企業が失敗を量産する。
現代版のブルーオーシャン戦略は、
①レッドオーシャンで網を張って親魚を捕獲。
②囲いの中で養殖。
③養殖した魚を連れてブルーオーシャンへ移動する。
こんな手順になってます。
これを実践しているのが尊敬しているキングコングの西野亮廣さん。
お笑い、テレビ、ビジネス書などというレッドオーシャンで捕獲し、オンラインサロンで養殖し、絵本という50年前の本が主役のブルーオーシャンへ移動して大ヒットからの映画化。
顧客を魚に例えているので言葉が悪く見えますが、完璧に正しく手順を踏んでいることがよくわかると思います。
皆さんのビジネスの参考になればと思います。
じゃ、またね!