お宝、発見!!
【ラジオ体操212日目】
こんにちは。
人やモノ、プロジェクトなどなど、対象を問わず『改善点』を特定するのが習慣化しているので、人の悪いところが目についてしまうという厄介な職業病を抱えているコマリストです。
今日は『宝探しの効能』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんは、宝探しをしたことがあるでしょうか?
周囲がボロボロになって茶色に変色したような地図上に、”何かの在処”を示すようなマーキングを見つけたら、テンション上がりますよね。
大人になった今でも、宝探しのような冒険は大好きなので、そんな地図を見つけたら、仕事を忘れて旅に出てしまいそうな気がします。
さて、今日はそんな財宝的な”お宝”ではなく、人の中に隠されている”宝物”を探すお話です。
そんなもの隠されてないよ!
と思った方、是非とも私に解剖させてくださいw
それでは、いってみましょう!
宝物がたくさん!!
つい先ほど、お会いした製造業のT社長とその奥様(取締役)との会話の中で、たくさんの宝物を発見してきました。
このT社長、話をするのが得意なタイプではないようで、口数もそんなに多くない方でした。
そんなT社長でしたが、会話の中に、”こだわりを持っていること”だったり、”得意としていること”に関するキーワードがたくさん出てきたんです。
そこで、その一つ一つを丁寧にすくい上げて、キーワードに関連する話をどんどん深堀りしてみました。
すると、直前まで口数が少なかったT社長が、突然マシンガントークを始めます。そして、一通り話し終えると、また元の口数の少ない人に戻る。
T社長とお話しさせて頂いた時間は約2時間でしたが、この間に何回もこんなやり取りを繰り返して、T社長が大切に隠している宝物をいくつか発掘していったんです。
そして、最終的にT社長から出た一言は、
「コマリストさんは、本当によく分かってくれる!」
とても嬉しそうに伝えてくれたT社長の言葉に、私も少し恥ずかしくなりました。
でもね、この会話の中で、私は特に何も提供していません。ただ、T社長が”自信を持っているけれど、あまり理解してもらえないと思っている部分”に光を当てながら、丁寧に質問していっただけ。
だって、T社長の話の中には、たくさんの宝物が見え隠れしていて、見つけてほしそうだったんだもん。
宝物を隠したのは?
さて、T社長は私に対して、”よく分かってくれる”という表現を使いました。
この言葉と、会話している最中のT社長の様子から、T社長は”宝物”を自覚していながら、意図的に隠してきたということが読み取れます。
多くの方は、T社長の前段階であることが多くて、”宝物を自覚していない”か、”宝物なんてない”と思っていたりします。
その点においては、自身や自社の宝物を自覚しているT社長は本当に素晴らしいと感じました。
では、なぜT社長は自覚している宝物を意図的に隠そうとしたんでしょう?
これには、いくつかの理由があると思いますが、一番大きな理由は宝物の価値に気づいてくれる人が少ないから。
恐らくT社長は、自身の宝物である〇〇という強みを生かして社業に邁進してこられたと思います。
そして、その結果・・
少なくとも現状は、思うような成果が出ていない。
成果が出ていないからこそ、迷いがあったんだと思います。
何度も何度も試行錯誤して、自分の子供といえるような製品を開発し、取引先に提案しては断られる。
これを繰り返している中で自信を失い、”宝物だと思っていたものが、ガラクタだったんじゃないか?”という思い込みをすることで、心の状態をフラットに保ってきた。
だからこそ、自信をもって宝物をアピールできず、こっそり抱え込んできたんじゃないかな。
そして、隠しているはずの宝物に、光を当ててくる奴が登場したから、テンションが上がってマシンガントークに・・。
宝物に光を当てること
実は、私も普段は相手が意図的に隠そうとしている宝物には、あまり触れないようにしています。
それは、相手の意図が分からないから。
今日、T社長にストレートに、”その〇〇は宝物ですね”とお伝え出来たのは、奥様の存在が大きかったです。
普段から、社長を支え、励まし、共に戦っているからでしょうか、私のお伝えした言葉に対して、過剰なくらい大きくリアクションを取ってくれていたんです。
T社長も、その反応を見て少しずつ自信を取り戻していったという感じが見て取れました。
100%の信頼と100%の尊敬を互いに持っている。
そんなお二人の素敵な関係性のおかげで、私も素直に”宝物”を素晴らしいとお伝えすることができたんです。
少し話が逸れましたが、人の中に隠れている「宝物」に光を当てるコミュニケーションは、信頼性構築に高い効果を発揮します。
素敵なことだなと思った時は、迷わず相手に伝えてあげて下さい。
きっとその一言に、救われる誰かがいるはずです。
じゃ、またね!