成長を加速する思考と行動<61/1000>
【ラジオ体操366日目】
『ニコチンレス生活87日目』
こんにちは。
10年以上会っていなかった友人と久々に会って話をしてみたら、懐かしさではなく、成長していない自分たちに気づかされたコマリストです。
今日は『上司の指示の上を行け』というテーマで書いていきたいと思います。
”部下の成長は、上司の器の大きさに比例する。”
こんな言葉を知っているでしょうか。
そんなことはない!
優秀な部下は、上司を追い抜くことだってある!
こんな反論もあると思いますが、ほとんどの会社では部下が上司を追い抜く下剋上は起きていません。
上司の指示で部下が動く以上、部下が上司の上を行くことは難しいというのが実態だと思います。
今日は、久々に会った友人との会話の中であらためて感じた仕事において重要な考え方と、ルールとの向き合い方についてのお話です。
もっと成長したいという意欲を持っている人には、共感してもらえる内容になると思います。
相談への答え
冒頭に書いた通り、多くの組織では上司の指示を無視して、部下が”より良い提案”を上程できるような場面は多くありません。
基本的には、トップである社長がゴールを決め、そのゴールに到達するために必要な行動を部長→課長→係長→主任→現場という流れで落とし込んでいくことで仕事が回っています。
昨日、久々に会った友人Y君の会社でも例外なくこういった流れでの仕事をしている状態でした。
これに加えて、組織開発関連のコンサル会社が持ち込んだ考え方が文化として根付いているようで、役職を飛び越えるような指示・コミュニケーションはNGだったり、他人の課題に首を突っ込まないというルールがあります。
そんな会社の中間管理職として働く友人Y君は、上司からの指示を受けて、コストセンター(直接収益を上げない部署)となっている自分自身の部署で新規事業を立ち上げることになった。
もちろん、新規事業立ち上げの経験などないY君は、アドバイスが欲しいとコマリストに連絡をしてきてくれたという流れです。
細かい相談内容は書けないですが、新規事業立ち上げの相談をしたいと連絡をしてきたY君との相談に対して私が伝えたのは『新規事業の立ち上げをしないこと』。
もちろん、いい加減に話したわけではなく、話を聞く中で、新規事業の立ち上げをする前に、今の部署としてやるべきことが山ほどあると判断したからです。
#時期尚早
#いずれは取り組む
指示との向き合い方と伝え方
この時、意識したいのは、上司の指示に対してどう向き合い、どんな提案をすればいいのかということ。
上司の指示は、
『2022年4月1日からスタートする新規事業の立ち上げをすること』
これに対して、
「私はまだ早いと思います!」と返すのは、上司の判断を否定することになるので、あまりよろしくない。
#組織人としての立ち振る舞い
#社会不適合者のお前が言うな
どうしたらいいのかというと、
❶新規事業立ち上げのために必要となる事項を十分検討し、ToDoにまで落とし込んだ状態のものを作る
❷ToDoの実行に必要となる工数を明確化する。
❸既存の仕事をする中で確保することが出来る工数を明確化する。
❹2つの工数比較し、4月1日までに実行に移した場合に発生する可能性があるリスク(残業の増加、既存の仕事への影響など)について整理する。
❺将来的な事業化を実現するために、今の部署の仕事として出来ること(優先順位の高いこと)を提案する。
こんな感じで伝えていくことをおススメしました。
何をしているかというと、
まずは、指示に従って検討を進めたという姿勢を見せる。その上で、その先に発生する可能性があるリスクに触れて、『新規事業の立ち上げ』にとらわれている上司に新たな情報を提示します。
リスクに対する意識が向いた上司に対して、新しい提案として既存事業としてやるべきことを伝え、その先には新規事業の立ち上げを見据えているということを念押しする。
こう伝えていくことで、上司としては否定されたという印象を抱かず、別の提案を前向きに受け入れやすい。
これが出来るようになった時、「部下が上司を超える」状態が実現できるので、Y君は近い将来もう一つ上の立場に上がることが出来る。
Y君がワクワクしながら実行できるようにとの思いを込めて、Y君自信の昇格をイメージしてもらいながら伝えていきましたが、どこまで伝わったのかは分かりません(笑)
仲の良い友人という状態が邪魔をして、素直に伝わってないかもしれません。。
上司を超えるために
さて、今回のケースから、私自身が気づかされたことについても整理しておこうと思います。
語弊が無いように、お伝えしておきますが、上司を超えなければいけないと考えているわけではありません。
ただ、『上司の器以上に成長できない』という状態から抜け出して、自分を高みに引き上げるために必要な考え方について書きたいと思っています。
上司の器を超えて、自分を成長させるためには・・
①指示された内容の背景にどんな課題があるのか。
②指示された内容を実行した先にどんな変化があるのか。
この2つを常に意識しておくことが大切だと思います。
上司が社長である場合を除き、上司からの指示は上司本人が与えられた課題を解決するための手段である場合が多い。
ちなみに、社長が上司の場合は、組織としての課題を解決するための手段が指示になります。
ということは、上司に与えられている課題が何であるのかを指示内容から考察し、指示された内容とは別の手段であっても課題を解決できないかと考えてみる。
#上司が欲しいもの
#課題の解決
もちろん考えた結果、指示内容が的確だと判断することもあると思います。むしろ、そうであってほしいと願っています。
ただ、これをしておくことで、指示内容に過不足が無いかという視点でも考えることが出来るので、常に先回りした対応が可能になります。
これを常に意識することが出来ていれば、思考はいずれ上司の課題ではなく組織の課題に行きつきます。
ここまでくると、別の指示も含めて”組織として重要であるか”まで俯瞰して考えることが出来るようになるので、必然的に上司の器以上の部下に成長できていると思います。
#会社の器は超えられない
少し長くなってしまいました。。
上司のレベルが低くて困ってる・・なんて不満を抱えている皆さんが、自分の思考と行動で成長できるということに気づいてもらえたら嬉しいです。
じゃ、またね!