部下力という美徳〈58/1000〉
【ラジオ体操363日目】
『ニコチンレス生活84日目』
こんばんは。
正しいことを曲げてまで、上司の機嫌を窺うような発言をすることが出来ずに、何度も管理職の人達と揉めていた過去がある社会不適合者のコマリストです。
今日は『組織の中で必要とされる能力は本当に有用なのか』というテーマで書いていきたいと思います。
完全成果主義、実力主義社会など、10年以上前に注目を集めたものの日本には合わないと淘汰された評価の仕組みがあります。
未だに、営業代行の会社や外資系保険会社など1部の会社ではこの仕組みが適用されていたりします。
「実力や成果」が高く評価される仕組みについて、皆さんはどう感じますか?
今日は空気を読むとかゴマをするとかいう行為を徹底的に避けてきた私が考える組織において必要な能力についてのお話です。
昇進昇格に対する意欲の高い方の意見が聞けたら嬉しいです。
豪に入っては郷に従え
さて、5年ほど前、私がまだ会社員として働いていた頃まで時間を戻します。
当時の私は、今よりも我が強くて曲がったことが大嫌いな柔軟性ゼロのクソ真面目。
世界を0か1の2つだけで見ていました。
#モノクロの世界
そんな私が働いていたのは電話で有名な会社のSE部門。
複数県を統括する部署で、50名近くの管理者が作成する年間事業計画を確認しつつ、部門全体の運営目標に落とし込むという仕事でした。
相手にするのは大量の管理者、私は一般社員。
私と同じ部署で仕事をしている人は、傍から見ていても上手く立ち回ってるという感じ。
#みんな大人
で、私がどうだったかと言うと、、
先程書いたような堅物だったので、何度も揉めたのは想像に易いと思います。
正しいと思うことは、立場に関係なくハッキリと伝え、事実を事実のまま包み隠さない。
そんな態度と言動を繰り返していたので、当然のように私を苦手としている人もたくさんいました。
提出された計画に対して、
「昨年の数字を横置きしただけの数字を書くのでは無く、既存案件の確度や人員のスキルを加味した具体的な数字をお願いしてもいいですか?」
こんなことを伝えた時、
『お前はどの立場でそんなことを言ってるんだ?』
なんて言われたこともあります笑
ちなみにこのやり取りは、
「立場とか関係ありますか?これが仕事なので。」
こんな感じで間髪入れずに返答して、最終的には、
『話にならない。指摘するなら上司から正式に伝えてきなさい』
と逃げられました。
未だに、私が間違っていたとは思ってません笑
#負けず嫌い
肩書きを気にして、自分より上の立場の人には、たとえ間違っていても意見をしない。
あわよくば気に入られるために、ゴマすりとも取れるような作り笑いを浮かべて下手に出ながら話しかける。
#気持ち悪い
日本の組織では、これが美徳なのかもしれません。
当時の私には、これが出来なかったので会社員としては欠陥品だったんだと思います。
組織において必要な能力
さて、私が会社員として欠陥品だったという話をしたのには理由があります。
昨日の夜のこと。
友人のN氏と食事をしながら仕事についての話をしていました。
N氏とは、小学生の頃からの関係なので、今でも仲良くしている数少ない幼なじみです。
この4月から、50名近くの組織で管理者になる予定のN氏。
そんなN氏から面白い話があったんです。
N氏
『職場にいる”賢い人”は、何かというと「社則」を持ち出してくるんだよね。』
私
「面白いね。具体的にどんな感じ?」
N氏
『現場を見てない管理者が多くて、何か不具合があると、その度に「社則にはこう書いてあるのに、どうして従ってないのか」みたいなこと言ってくるんだよ』
私
「それ、何て答えるの?」
N氏
『いやぁ、ルールが古いなんて言えるはずもないし、結局言いくるめられちゃうんだけど、どーも納得できてなくて。』
私
「なるほど。どう返せたらいいと思うの?」
N氏
『具体的には分かんないんだけど、”出来る人”は、こういう相手にも上手く反論して、言いくるめて、利用出来ると思うんだよね。』
ざっくりこんな感じのやり取りでした。
相手を言いくるめることが良いとは限らないし、特に仕事における交渉では”負けるが勝ち”みたいなところがある。
こんな話をして、この仕事に関するやり取りは終了しましたが、これを話しながら気づいたことがあったんです。
”数年前の私よ、全く出来てなかったぞ”
はい。
『特に仕事においては負けるが勝ちということもある』
こんなセリフを吐きながら、全く出来てなかった自分自身を思い出して、何だか笑えてきました。
良くも悪くも大人になったのかもしれません。
今でも、決して媚は売らないし、ゴマはすりません。
#そもそも会社員には戻れない
けれど、正論だけが正解では無いということを身に染みて理解しています。
今だったら、自分の立場がどーでも良くても、相手の立場に配慮した言い回しや言葉選びが出来るはず。
企業において必要とされる(と言われている)”部下力”みたいなものに関しては、今でも全く要らないと思っています。
#会社から出たら役に立たない
ただ、一人の人間として、相手の立場に立つことは必要なのかもしれないなと反省しています。
#今だからわかる
#ごめんね
じゃ、またね!