プロへの誠意と頼み方<418/1000>
【ラジオ体操720日目】
【ニコチンレス生活441日目】
こんばんは。
これから頑張っていきたいけどどうしたらいいか分からなという人から相談を受けると、無料でアドバイスをしてしまうけど、上手くいってからも回収できたことがないコマリストです。
今日は『無料で対応するなら夢を共有しろ!』というテーマで書いていきたいと思います。
「コマリストさんって、○○の仕事してましたよね?ちょっと教えてほしいんですけど。」
あなたは、誰かにこんな相談の仕方をしていませんか?
#ヤバイよ
全てのビジネスの根幹にあるのは、誰かの”不”を解消することです。
そして、この”不”には大小さまざまなものがあるので、ちょっと教えてほしいだけだと思って、友人に聞いてしまうことってあると思います。
家族や友人に教えてほしいと聞くだけならいいですが、質問したい内容を生業としている人に”ちょっと教えて”というスタンスで聞くのはやめた方が良い。
あなた自身がビジネスをしているのであれば、その姿勢は身を亡ぼす可能性があるんです。。
今日は、プロを相手に相談するのに、無料が前提だと思っていると足を掬われるから気を付けた方が良いというお話です。
自分が仕事にしていることをタダでお願いされて、いい気分になる人はいないですよね。
ビジネスの相談
3か月前から、とある団体の後輩から声を掛けられて、本業の立て直しを図るための相談を受けていました。
この後輩の名前はS君。
30代前半の若手経営者で、男性専門の脱毛サロンとバーを運営しています。
元々の相談では、バーの事業を変革するために金融機関から資金を調達したいという内容。
事業の内容や、既存のお客さんの特性、立地、コスト、仕入れ先の状況、競合の存在などなど、色々と条件を整理しながら、金融機関が好む事業計画を作成するところまでをサポートしていました。
#途中まで
#本人が手を動かしていた
ところが、どれだけ話を聞いてもS君の情熱を感じられず、「このままでは上手くいくものも上手くいかないから向き合い方を考え直した方が良い」と伝えたところ、全く別の話に展開することになります。
#心ここに在らず
あまり詳しくは書けないのですが、過去に挑戦しようとして上手くいかなかったビジネスがあり、本当はそのビジネスを形にしたいという話。
#寝耳に水
その話を語るS君は、熱量に溢れていて、何も聞かなくても、どんな想いを持ってそのビジネスと向き合ってきたのかという話をしてきました。
#イキイキしていた
これを聞いた私は、バーのために資金を集めるのをストップするように伝え、S君が本気になれるビジネスを前進させるために何をしなければいけないのかというサポートに切替えました。
#想定外の対応
そこからのS君はスイッチが入ったかのように行動が加速し、そのビジネスの鍵となる人物を私のもとに連れてきて、3人で面談を実施し、すぐに行動リストを作成して取り掛かり始めました。
#本当に早かった
そんなS君の姿を見ていて、力になってあげたいと感じたので、協業できる可能性のある経営者を繋いであげることにしました。
そんな矢先、S君に大きな災難が・・。
災難を抱えながら
S君に降りかかった災難とは、バーの店長の裏切りでした。
そもそもS君のバーは、前職からの友人だった男の子がどうしても店を持ちたいと言ったので、S君が借金をして友人のために開いたお店でした。
ところが、そのバーで店長を務めていた友人が突然、連絡が取れなくなり、失踪します。
#そんなことって
#ホントにあるのか
それでも、借金はS君が抱えているので、店を閉めるわけにはいきません。
#逃げ出したくても
#逃げられない
S君は10時~19時を脱毛サロンで働き、2時間かけて移動した後は、21時~5時までバーを開くという生活に。
これに加えて、本当にやりたいと言っているビジネスを成功させるために動くというんだから、S君の本気度はかなりのものだと思います。
#覚悟
#真似出来ない
そんな災難を抱えながらも奮闘しているS君のために、力を貸してあげたいと思ってしまうので、コマリストもまだまだ甘ちゃんです。
S君
『コマリストさんへの報酬はどうしたらよいでしょう?』
コマ
「そんなものは要らない。その代わり、恩返しとしてこのビジネスを必ず成功させること!」
この約束だけで、無償で色々とサポートしていくことを決めました。
#甘すぎる
#優しくない
こんなのは、単なるカッコつけですね。
正直、あまり良い事では無いと思っています。
#甘えさせてしまうから
しかも、仮に成果が出なかったとしても”無償だから”と言い訳できてしまう。
#保険
#ずるいよね
たとえ後輩の相談だったとしても。
たとえ苦しい状況にある相手だとしても。
プロとして、仕事にしているものを相手に提供する時に、報酬を受け取らない行為は仕事に対する不義理です。
これをしっかり自覚した上で、それでもS君が成果を出せるまで全力サポートしていきます。
そして、確実に成果を出させます。
と、提供する側が覚悟を決めて無報酬での対応をすることは、最悪だけどマシな方です。
もっと良くないのは、相談する側が当然のように無償で依頼すること。
相談相手の仕事を知っていながら、その領域の相談を無償で受け取るのは、相談相手を冒涜する行為です。
信頼する相手だからこそ。
信用できるプロだからこそ。
正当な対価を支払う「在り方」を常に心掛けたいものです。
その在り方が、きっとあなたがプロとなった時に、正当な対価を受け取れることにつながります。
じゃ、またね〜!