健全な競争世界
【ラジオ体操204日目】
こんにちは。
極度の負けず嫌いのおかげで、能力は高くないけれど人よりも努力することで優秀なふりをしてきたので、競争がない社会では生きていける気がしないコマリストです。
今日は『競争しないのが正解なのか』というテーマで書いていきたいと思います。
最近、特に教育の現場では子供たちを競わせないような教育が良いことだといわれているのを耳にします。
競うのではなく、個性を大切にする教育
こういう文言にされると、反論の余地はありませんが、個人的にはこの考え方にかなり疑問を感じていたりします。
個性を大切にした先で、結局別のフィールドでの競争が待っているだけな気がしてならない。。
競う相手がクラスの中から、外に出ただけで、結局は競争から脱却できてないんじゃね?
今日は、そもそも人って、誰かと比較しないと正しい現在地を知ることができない生き物なんじゃないのかな?ということについて負けず嫌いならではの視点からお届けします。
競うことは悪だ!!
と思う方は、気分を害する可能性があるので、この先は読まないで下さいね♡
競争がもたらすもの
そもそも、多くの人は『競争すること』に熱狂します。
その最たる祭典が、つい先日閉会を迎えたオリンピックですよね。開催に関しては賛否両論ありましたが、いざ始まれば多くの人が選手の活躍に熱狂し、感動したという方も多かったはず。
この一例だけを踏まえても、”競争すること”そのものを否定的に捉えるのはあまり適切ではないと思ってしまいます。
歴史を振り返ってみても、世界中の国々が権利を主張して国内での戦いを繰り広げ、さらには国外を支配下に置こうと戦争をしてきた歴史があります。
これらすべてが国を反映させたいだったり、家族が裕福に暮らせるようにしたいといった願いから生まれた”競争”の一種です。
現代も、武力行使でなくなっただけで”情報”を武器にして国同士が争っていて、火器を使用しないにしても常に戦争に近い状態であることは変わっていません。
つまり、競争が世界を作っているといってしまっても言い過ぎではないと思うわけです。
もっと身近な話をすると、好きな異性から良く見られたくて、おしゃれをしたり、化粧をしたりする行為も、世界中に自分とその相手しかいなかったらやらないはずなんです。
恋愛という競争に勝つために、頑張ってるはずなんです。
極論ですが、競争がなければ努力が存在しなくなってしまう。
人は他人と自分を何からの尺度で比較して、競い合うからこそ自分の実力も現在地も知ることができるんです。
だから、高みを目指して、理想を目指して努力することができるんです。
”自分との闘い”という言葉もありますが、そもそもこれも過去の自分と競争しているし、その戦いの先には同じフィールドで努力しているライバルとの競争が待っています。
ということで、競争があるから人は努力し、競争が人に熱狂をもたらすというのが私の考えなんです。
競争がない世界
では、逆に競争がない世界というものが存在したとして、どんな世界になるでしょう?
競争するのではなく、個性を大切に
この言葉の通り、”自分の好きなことや得意なこと”だけをしている人が溢れている世界です。
さて、競争がないということは、資本主義社会というものは存在しません。社会主義にかなり近くて、どれだけ頑張って働いても賃金は一定です。
そもそもお金というものに価値がないかもしれませんよね。貨幣価値は物の価値との比較に加えて、他国の貨幣との競争関係で成り立っているんだから。
となると、仕事そのものは全てボランティアで形成されます。この状況で、より良い製品、より良いサービスは誕生しないですよね。
つまり、文化は発展していかないんです。
皆さんが、世界が望む世界というのはこんな世界ではないはず。。
競争があるからこそ、自分の現在地を正しく知ることができる。
競争があるからこそ、努力することができる。
競争があるからこそ、より良いサービスや商品の開発に力を入れる。
競争があるからこそ、文化が発展して豊かな社会が築かれる。
もし、ここに書いたような”競争がない世界”に魅力を感じるのであれば、競争を否定してもいいと思います。
でもね、魅力を感じないのであれば、社会に存在している競争を否定するのではなく、個人がより成長するためにもっと良い競争環境が無いかを模索し、最適な競争環境を整える働きかけをする方が健全ですよね。
そもそも、学校教育で言えば、子供たちは、テストの点数で一喜一憂したり、その点数で”頭が良い”と褒められたり、恋愛で有利になったり・・そんな世界で生きているんです。
”テストの成績で競い合わせるのは、子供にとって良くない!”
そんなクレームを入れる前に、自分の子供がどんな環境で一番成長できるのかということを、一人ひとりにしっかり向き合って、学校以外の場所でそれを用意してあげる方が子供たちも幸せだと思いませんか?
じゃ、またね!