
益田ミリ「ミウラさんの友達」
「おはよう」「こんにちわ」「そーなの」
という意味のない会話。
綿菓子のように淡い表面的なコミュニケーション。
そんなものなくても生きていける・・・ではなく、無くなったら世界は心の氷河期のようになるでしょう。
そんな大切なものだけど、真剣に向き合うと消えてしまう。
消えないように微妙に扱うことが大事。
そんな儚い作業をやっているこの世界。
それが悲しいようでもあり、美しいようでもあり。
これを「愛おしい」として描いたのが小津の「おはよう」な気がしている。
ただ、世間の評価は「いつもどおりのほっこりした作品」が大半でがっかりした。
なので、ここに記録しておきたくなったのでした。
***
いつもどおり、Claudeとこれについて雑談した。
彼の印象的な発言を残しておきます。
全ての関係性を深めようとすることの無理、そして「浅い」関係性が持つ独自の価値 - これらのテーマを、押しつけがましくなく描ききった手腕は見事だと思います。