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トップガン マーヴェリック ネタバレなしレビュー
前作は自分が生まれる前の映画で、思い入れが強いわけではない。そんな自分にとってさえも、胸が熱くなる傑作でした。
あらすじ(Filmarksより引用)
アメリカのエリート・パイロットチーム“トップガン”。しかし彼らは、ベスト・オブ・ザ・ベストのエースパイロット達をもってしても絶対不可能な任務に直面していた。任務成功のため、最後の切り札として白羽の矢を立てられたのは、伝説のパイロット“マーヴェリック”(トム・クルーズ)だった。記録的な成績を誇る、トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格と、組織に縛られない振る舞いから、一向に昇進せず、現役であり続けるマーヴェリック。なぜ彼は、トップガンに戻り、新世代トップガンと共にこのミッションに命を懸けるのか?大空を駆け抜ける興奮、そして“胸熱”な感動がここに!スカイ・アクション最新作がついに公開!
レビュー
小細工なしの王道どストレートな展開がアツい!!
続編とは言え割と優しい作りで、前作の回想や説明も入れてくれるので今作から入っても楽しめる様になっている。
とにかく戦闘シーンが凄まじく、戦闘機に実際に俳優を乗せて撮影という、生半可な覚悟ではできない手法。
俳優にかかるGも感じられ、その時の表情なども演技では無い。戦闘機の場面は総じて、実質ドキュメンタリー作品の様になっていた。
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ミッションインポッシブルの時も毎回思うが、トムクルーズが映画人として素晴らしすぎる。危険なスタントを自分でこなしてる姿が特に目立つが、何より「映画」に込める愛が強く、映画という文化を絶対に終わらせない映という意志を感じる。
今でも映画人として最大限リスペクトされているが、もっともっと評価されるべき。配信には決して切り替えず、時間をかけてでも劇場公開にしたのも正解。
前半の最新機開発の下りがトムクルーズ自身のキャリアと重なる。
映画内では、無人機に変わるからと計画を打ち切ろうとする上司と、仲間のために自ら危険を犯すマーヴェリック。
トムクルーズとしての、常に最前線で現場に出て活躍し続ける姿。
CGにも頼らず生身のアクションを自ら率先して行うという姿勢が今作から透けて見えるのがアツい。
役者陣も基本的にレベルが高い。
マイルズテラーが軍人役、しかも口髭似合わない!とか思ったが、見てみると想像以上に役作りの完成度が高かった。もちろん演技力も抜群。一番重要な役どころではあるが、重荷に負けずしっかり演じ切っていた。
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ペニー役のジェニファーコネリーも良かったし、子供がらみのちょっとコミカルな展開も息抜きになって面白い。トムクルーズがほぼ60才、ジェニファーコネリーがほぼ50才だけど、お互い若すぎる!
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バーの金巻き上げシステムも面白い。マナーの悪い客も減り、他のお客さんも喜び、店の売り上げもアップでいいシステム。笑
トムクルーズが文字通り命をかけて作った作品。映画好きなら絶対に鑑賞マスト!2022年を代表する一本でした。