スプレッダーの皆さんに提供したい価値
Spreadyは“B with C to C”モデルのご縁繋ぎプラットフォームを展開しており、間に入ってご縁を繋いでいただく個人の方を『スプレッダー』と呼称させていただいています。(拡散に善意で協力してくださる方々、を意味する私たちの造語です。)
この投稿は、私たちの最も大切なステークホルダーである『スプレッダー』の皆さんに、私たちがどのような価値を提供したいのかを知っていただく目的で作っています。
今回の記事で興味をお持ちいただき、まだスプレッダーとしての活動登録をいただいていない方がいらっしゃいましたら、末尾にも記載のこちらの事前登録サイトからご登録をお願いします。運営事務局からメールでご連絡をさせていただきますので、ご確認くださいませ。
ソーシャル・キャピタルという、とても重要な価値基準
突然ですが、ソーシャル・キャピタルという言葉を耳にしたことはありますか?専門的には細かな定義があるのですが、人々が持つ信頼関係や人間関係(社会的ネットワーク)のことだとお考えいただければと思います。
Spreadyではソーシャル・キャピタルを、『誰しもが持つ、会社の枠を超えた相互の信頼をベースとした繋がりによって、生み出される価値』と定義をしています。
ソーシャル・キャピタルという言葉そのものは聞き慣れなくても、以下のような体験はありますよね。
・仕事である領域を担当をすることになったが、社内では誰も専門としているメンバーがおらず、当該領域に詳しそうな友人Aさんに聞いてみたところ、非常に詳しく教えてもらえてプロジェクトを成功に導くことができた。
・転職先として検討をしている会社があった。どうしようかと悩んでいた際、大学時代の友達Aさんがその会社にいることを思い出し、ランチでざっくばらんに社内の様子を教えてもらった。結果、安心してその会社に入社することを決めた。
・プライベートの引っ越しで住む町を2つの選択肢で悩んでおり、それぞれの町に住んでいる方を、仲の良い友人Aさんに紹介をしてもらった。結果、住む町を決めることができた。その際にAさんから紹介いただいた方は今ではご近所付き合いをしている。
いずれもパターンが全く違いますが、友人「Aさん」のことを今でも感謝しているはずですし、友人Aさんからいただくアドバイスやつながりは、(お金を払いたいくらい)とても有益なものだったはずです。実際、ありがとうという気持ちを込めて、ランチや焼肉をご馳走したりもしているかもしれません。
そして身の回りに、この「Aさん」のようなことを良くしている人はいませんか?
・不思議と社外からたくさんの相談を受ける同僚Aさん
・自分自身が困った時にいつも相談をしてしまう昔の上司Aさん
・あのクライアントさんとつながりたいなーと思った時に、いつも有益なつながりをくれる知人のAさん
もしくはこの記事を読んでいただいているあなたがAさんかもしれません。
この「Aさん」こそが、『高いソーシャル・キャピタル』を持つ方で、(Aさんは無自覚かもしれないけれど)素晴らしい価値を持っている方だと私たちは考えています。
個人のコラボレーションにより、価値が生み出される時代
Spreadyは、
『“やりたい”に出会い続ける世界をつくる』(=ミッション)
『人と組織の新しい“つながり”をつくる』(=ビジョン)
ことを掲げています。(なぜこのミッションとビジョンを掲げているかはこちらのnoteをぜひご一読ください↓)
この『人と組織の新しい“つながり”をつくる』ために、
高いソーシャル・キャピタル性を持つ方(=スプレッダー)にハブとなっていただき、信頼関係をベースとしたつながりを作っていただけるプラットフォームを作ってみよう
と考え、組み立てたのが、
『ご縁をつなぐプラットフォーム“Spready”』です。
インターネット、モバイルの普及により即時的に情報が拡散され、刻々と時勢が変化していくVUCA(※)ワールドでは、企業の経営活動は、これまでは正社員雇用を前提とした人員の囲い込みから、コラボレーションの時代に変わりつつあります。
※VUCA(ブーカ):Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
この時代に差し掛かっては、『スキル』や『職務経歴』よりも、一人一人が『円滑なコラボレーションを実現できるソーシャル・キャピタルを持っているかどうか』の方がはるかに重要です。
少し余談ですが、「イノベーション」をテーマとした研究で著名なクリステンセン教授(イノベーションのジレンマ、という有名なフレーズを作ったのはこの方です)が、「イノベーター」にフォーカスをして行なった面白い研究結果が以下の書籍で公開されています。
書籍の中ではイノベーターの事例として、Appleの故ジョブズや、Salesforceのベニオフが出てくるのですが、共通する項目として「多様なコミュニティを自身の周りに保有する」という項目があります。
イノベーターは多様なコミュニティから得られるインサイト(洞察)を自分の中でビジネスとして組み立て、それを打ち出し推進する能力が極めて高い、と定義付けているんですね。イノベーターは決して天性的な閃きを持つ人だけのことを指すわけではない。だから、後天的に得られる「スキル」なんだと。なんとも勇気付けられる結論ですね(笑)この書籍はかなり良著なので、興味があればぜひ読んでみてください。
イノベーターに限らず、ソーシャル・キャピタルという価値基準はますます高まっていく時代に、私たちは生きているのかもしれません。
しかし、ソーシャル・キャピタルを可視化する手段がない
ただ、2019年3月現在、その『ソーシャル・キャピタル』を価値として可視化する手段が存在しないんです。Facebookのフレンド数だけでもTwitterのフォロワー数だけでも評価できない。そもそも今のSNSメディアは「数」はスコア化できても「質」をスコア化できないんです。
そして、『ソーシャル・キャピタル』の価値が重要度を増していき、人が多動的になればなるほど、自分自身を表現する手段もないことに気づきます。
職務経歴書は1人が1社で働くことを想定にしているフォーマットだから、社外での活動は、補足欄で追記するくらいしか表現できない。
名刺はそもそも所属会社の肩書きだから、多動になればなるほど自己を表現できない。そもそも社外活動では名刺を持たずに活動することも多い。
唯一今あるとすればSNSの露出だが、そもそもSNS露出が嫌いなので、FacebookにもTwitterにも仕事の投稿をしない。
例えば、企業に所属をしながら、ご自身の興味があるNPOとしての活動にも本格的に従事されている方。
例えば、所属企業とは別の文脈で、朝の読書会を主宰されている方。
例えば、自分自身が専門性を持っている領域での、会社横断での勉強会コミュニティの運営に携わられている方。
どれも非常に質の高いソーシャル・キャピタル性を帯びた活動なのに、表現する手段がなく、もどかしい。
一人一人のソーシャル・キャピタルを可視化し、それを報酬に交換できるプラットフォームを作る
Spreadyを通じて、これからの時代、確実に価値が増していくであろう、一人一人の『ソーシャル・キャピタル』を可視化すること。そして、そのソーシャル・キャピタルを価値のあるものだと証明するために、報酬に交換できるプラットフォームを作ること。
これが、私たちがスプレッダーの皆さんに提供したい価値です。
Spreadyは2018年7月頃から以下のモデルで仮説検証を続けており、私たちの価値観に共感いただけるスプレッダー(大切な仲間です)は、数百人規模まで拡大してきました。
ビジネスモデルはシンプルで、ご自身のつながりの中に、法人からの人探しオーダーに合致するつながりがあった場合、ご紹介(キャスティング)いただき、ご縁が繋がった際に、法人からいただく金銭報酬をレベニューシェアする、というモデルです。
CtoCというビジネスモデル上、見つからない人がいません。
GREEさんの社名の由来になっている『六次の隔たり(Six Degrees of Separation)』という理論はご存知でしょうか?6人つながりを辿ると、世界中の人間は全員繋がるという仮説です。(今では3.5人になったという説も・・)
特に日本は国土が狭いので、2人つながりを辿ると、出会いたい人に出会えます。この辺りの話はこちらの記事もぜひご参考ください。
人をつなぐ行為は、手軽にはできても、気軽にはできない
スプレッダーの皆さんにお力添えいただくのは「ご縁をつないでいただくこと」のみなのですが、このモデルを検証するにあたり、私たちは前提として、人と人、あるいは人と組織をつなぐ行為は、本質的に重い行為なので、誰もが「気軽」にやれる行為ではない、と考えています。
もちろん、「手軽」にやれるように、オペレーションはプロダクトで解決します・・・が、「手軽」さと「気軽」さは似ているようで違います。
自分をハブとして繋げた同士が何らかのきっかけでトラブルに発展した場合、多かれ少なかれ、きっかけを作った自分自身に責任を感じますよね。
例えば僕は転職エージェントに長くいましたので、「●●領域に強い転職エージェントを紹介してもらえないか?」という相談は法人からも個人からも良くもらいます。ただ、紹介したエージェントさんとの相性が悪かったりで、「紹介いただいた●●さん、大丈夫ですか?」という(クレーム的な)連絡をその後もらったりは結構あります。ビジネス関係の接続ではこういうことは良くあります。
それでも僕自身が人と人、あるいは人と組織をつなぐことに関して躊躇をしないのは、『善意の人つなぎ』で、これまでたくさん助けていただいていた経験があるので、少しでも自分のつながりが、誰かの役に立つのであればそれがあの時の恩返しになるんじゃないか、と考えているからなんです。
そもそも、Spreadyという組織が今こうして成り立っていることそのものが、皆さんからの「ペイ・フォワードの集合体」ですしね。本当にたくさんのご縁に助けていただいています。
ちなみに、「ペイ・フォワード」性質を持つ代表的なWEBサービスにクラウドファンディングがあります。ちょうど旬なことに、CAMPFIREの累計流通額が100億円を突破したというプレスリリースがありました。
同時期にサービス開始したメルカリの流通総額が18年末に1兆円突破したらしいので、少し安直な表現をすると、メルカリ利用ユーザーの100分の1くらいはそういった「他者を支援したい、という気持ちを持つ人」がいるのかもしれない。だとしたら、結構いるかもしれませんね。
スプレッダーに向いている方は、Give>Takeの価値観を持っている方
2019年3月時点で、私たちは広告を通じてスプレッダーにアプローチをすることはしていません。(「気軽な副業」なんていうメッセージは全くお門違いだと考えています。繰り返しますが、本質的に人と人をつなぐ行為は重いんです。)
それでもご協力をいただける皆さん(世代も、業種も、職種も、背景は様々な方がいらっしゃいますが)に共通をしているのは、TakeよりもGiveが先にくる方。Give>Takeの価値観を持っていらっしゃることです。
実際、既存のスプレッダーとしてお力を貸していただいている方とお話していると、これまでの人生で「誰かに人のつながりを紹介してもらって、とても良い体験をしているから、自分も人を誰かに繋ぐことを惜しまないんです」とおっしゃる人が非常に多いことに気づきました。
私たちは、最初期、そのような体験を持つ方、お一人お一人、Spreadyの構想をお話することでスプレッダーになってもらい、そして、信頼あるスプレッダーからスプレッダーを紹介いただくという形でじっくりと拡大をしてきました。
現在、取り組みを拡大していくにあたり、サービスの事前登録の開始やメディアへの露出を少しずつ進めています。是非、私たちが皆さんに提供したいと考えていることに共感をいただけた方には、スプレッダーとしてSpreadyの取り組みにお力を貸していただけませんでしょうか?
スプレッダーの皆さんとはお顔を合わせて私たちが自己紹介をすることをルールにしているので、必ずオンライン/オフラインでの面談を必須とさせていただいています。大変お手数ですが、是非ご対応をお願いします。(スプレッダーは今後も承認制とさせていただく予定です。)
特別な方である必要はありません。
ソーシャル・キャピタルだなんて仰々しい言葉を使うと皆さんご遠慮されるかもしれませんが、私たち一人一人が確実に持っているソーシャル・キャピタル性を使って、『Give』してあげてもいいよ、という方にお力を貸していただきたいのです。
現在はビジネスモデル上、金銭報酬という形でしか、スプレッダーの皆さんの善意にお返しができないのですが、プロダクトローンチ後に新しい仕掛けをいくつか用意しています。是非楽しみにお待ちください。
▼スプレッダーの登録はこちらから
(2019.3.1時点では事前登録サイトとなっています)
スプレッダーとしての体験そのものが、より有意義で、より楽しく、そしてあなたの人生に新しい大切な出会いを生み出せるように。
是非温かな目で見守っていただけると嬉しいです。
写真は2019.3.1のSpreadyメンバー(社員のみ)
Masa
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