【韓国ドラマ感想文】《無人島のディーバ》
《ウ・ヨンウ弁護士は天才肌》のパク・ウンビン主演。
パク・ウンビン演じるソ・モクハ(中学生時代をイ・レ)とチェ・ジョンヒョプ演じる(中学生時代を私の一推しムン・ウジン)チョン・ギホの骨太の初恋を軸に繰り広げられるストーリー。
第一話から「えっ?えっ?」の展開なので内容は「観てね。」にしておく。
ただ日本でも、いや世界中でも止むことのない家庭内暴力の酷さに、観ていて心がザワザワする。
☆☆☆☆☆
思えば《賢い医師生活 1・2》でも子どもや配偶者(主に女性)への虐待・暴力に触れられていた。
チャン・ギョウル先生は虐待サバイバーだった。
『親が躾けるのが何が悪い』
『親の言う事を聞かない親不孝ものに思い知らせているだけだ』
『夫を尊敬していないから体に思い知らせているだけだ』
などと虐待する側は自分を正当化し、暴力を正当化する。
だが本当にそうなのか。
暴力は自分の弱さの裏返しでしかないのではないか。
そして思い通りにならない時、暴力の対象枠が広がっていく。
☆☆☆☆☆
痴漢や迷惑行為の加害者が何かと『ストレスを感じていたので』『むしゃくしゃして』と言い訳をする。
報道でよく見かけるのは私だけではないと思う。
だが、ストレスを感じてむしゃくしゃしても大多数の人は他人に手を出さない。
痴漢アカン!で、いじめアカン!で、暴力アカン!だ。
「自省・自制できない側が何言うてんねん💢」でしかない。
☆☆☆☆☆
そんな、暴力を振るう側と、被害者と被害者に寄り添う側の対比を見事に表現している作品。
もちろん、モクハの憧れの歌手ユン・ランジュとモクハ、ランジュと事務所の関係、またランジュと認知症の母との関係、ランジュと事務所の後輩の関係、などメインキャストの一人一人のドラマも丁寧に描かれてている。
毎話のタイトルすら考えさせられる。
ラストの2話で「これでハッピー(グッド)エンドでなかったら、悲し過ぎるやろ!!!」と苛立つくらいによく作られている。
☆☆☆☆☆
《ウ・ヨンウ弁護士は天才肌》に続いてパク・ウンビンは難しい役を見事に演じている。
また中学生ムン・ウジン⇒成長後のチェ・ジョンヒョプのあまりの自然さに驚くし、ギホの聡明さと献身的な愛情に感動する。
一つ一つ目の前のことを積み上げて、運命を偶然ではなく必然に変えていく二人が愛おしい。
ラストシーンの蚕室室内運動競技場は、SUPER JUNIOR をはじめとするK-POP歌手たちのコンサート会場として有名でもあるので、ちょっと嬉しかった。
☆☆☆☆☆
作品タイトルからの印象とは違ってて、でも名作だと思う。(軽々しく「名作」「名作」と観るもの観るもの連呼してる気もするが)
ぜひ!ぜひ!ぜひ!
☆☆☆☆☆
並行して配信されてた《力の強い女 カン・ナムスン》にも出演してたイ・スンジュンとイ・ジュンオクが、それぞれ全然違う役柄だったのも演技力の幅を感じさせてくれた。
ソ・ジョンヨンが、今見始めてる《マイ・デーモン》でデキる秘書なのもこれからの楽しみの一つ。
ではまた。
【当日追記】
記事を投稿した後、突然思い出した。
《太陽の末裔》でイ・スンジュンとソ・ジョンヨンはソン・ヘギョの同僚のカップルだった。
いや〜演じる役柄の幅が広い俳優さんだらけだ。
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