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【韓国ドラマ感想文】《ヴィジランテ》〜バルクアップしたナム・ジュヒョク
現在兵役義務中のナム・ジュヒョク主演。
ウェブトゥーン原作だそうです。
【ヴィジランテ】とは自警団、または制裁力を持つ私兵を意味する英単語。
整って優しい顔立ちなのに、暗い目をしたキャラクターがなぜか似合うナム・ジュヒョク。
《恋のゴールドメダル》(個人的にはこの日本語タイトルは大嫌いだけど作品は大好き!)の『いつもは明るく元気なんだけど実は』とか、《麗》の芸術家肌の皇子、《二十五 二十一》の『もともと裕福な家庭で育ったのに歴史的な出来事に翻弄された青年』など屈託のある役を演ると、ひときわ説得力をもって光る。
そんな彼が『幼い頃、目の前で母親を殺された警察大学校生。裏では法律の網をすり抜けた悪人を私的に制裁を加えるヴィジランテ』として、ひとまわりバルクアップして登場。
☆☆☆☆☆
ウェブトゥーン原作らしく(個人的見解です)それぞれの登場人物の個性がデフォルメされているようだ。
警察大学校での寡黙な優等生の主人公。
切磋琢磨し合う純粋な同期生。
静かに彼を気にかける教授。
倫理観より、センセーショナルな特ダネで社会を興奮の渦に巻き込みたい真っ赤な髪の報道記者。
ヴィジランテの行動に喝采を挙げファンになりサポートしようとする、バットマンであるかのような財閥後継者。
教授の後輩で広域捜査隊のチーム長は、心情的にはヴィジランテに共感しても法律遵守の原則のためにヴィジランテを追う。
反吐が出るような腐ったチーム長の上司(途中で役職が変わるので『上司』にしておく)
チーム長の上司を顎で使う政治家らしき男。
(なんで悪者はいつも個室で日本料理食べてるねん💢)
悪事の下請け企業やらはぐれ狼やら。
☆☆☆☆☆
ウェブトゥーン原作のドラマや映画でも、実写化で【人間味】に寄せて作られる作品もあるが、今作はとことん原作ウェブトゥーン側に寄せたと思われるキャラクター造形とヴィジュアル。
アクションシーンはグロテスクなほど残酷で、それでも真っ赤な髪色の記者は目にした惨たらしい犯行現場にもたじろがない。
ナム・ジュヒョクもだが、広域捜査隊チーム長のユ・ジテが、下からのカメラワークでより一層ゴツく禍々しく見える。
二人とも高身長で、尚且つ分厚い身体に仕上げている。
彼ら二人を人間離れした存在みたいに強調する事で、犯罪者に私的制裁を加えるある種の【神性】を持つかのように思わせてくる。
☆☆☆☆☆
ラストシーンが「えっ!?」で、「シーズン2を期待してもいいよね!?」な終わり方。
私の好みとは違うタイプの作品ですが、ナム・ジュヒョク主演でなければ観てなかったかな。
アクションものが好きなあなた、ぜひどうぞ。
☆☆☆☆☆
ではまた。