幼児向けオンライン英会話の活用方法模索④

以前、もうすぐ5歳になるとういう時期に娘の言葉について悩んでいた記事を書きました。

さて。すっかりNote更新頻度が下がりその後を全く報告していませんでしたが、またまた1年たって状況と私の考えが変わってきているのでこれは書き留めておかねば、と思い筆をとりました。

1年間の日本語特訓の成果

ということで・・・1年ほど前、なんと私は子供の日本語で悩んでいたんですね。noteを久々に開いて思い出しました。それがびっくり、娘はすっかり日本語を話すようになり、意思疎通ができず癇癪を起すようなことも減り、コミュニケーションもだいぶ楽になりました。しかしそれと反比例するかのように英語のスピーキング力は落ちていきました。使っていないだけかもしれませんが、明らかに英語を話す機会がないので子供から自己発信しなくなりました。英語に関して残念に思っていないと言えばウソになりますが、でも必ず取り返せると謎に確信しているので、とりあえず日本語がここまで流暢になったことでとてもホッとしています。親と子と社会(子で言うと保育園)とのコミュニケーションが円滑になるというだけで日常の困難はかなり減りました。それだけで、今は本当に良かったと思っています。それくらい当時は悩んでいたんですね・・。
コロナでマスク姿の人に囲まれていた中で、口元を見ずに言葉を習得するのは難航するような気もするし、でもそんな中でも問題なく話せるタイプの子供は何か国語でも話せている世界なので、もうroot causeはなんでもいいです。解決したからよかった。今でも娘は少し言葉が詰まることはありますが、吃音というほどでもないかなと楽観的に捉えています。なんなら2歳下の息子も会話が下手なので、これらは遺伝的なものかもしれませんし、夫婦が話下手という可能性も高いです。なんにせよ、これからの語彙や日本語会話力の伸びに期待です。
ちなみに英語を取り返せる確信の根拠はとくに無くて、私の持論でしかありません。「耳と発音だけでも鍛えられていたら本人がやりたいと思った年齢から勉学に励んでもきっと取り返せる」そう信じています。半年ほどOutschoolを休んでいましたが、また再開して今も楽しく日々のOutschoolでFirst Grateあたりの英語学習を続けています。詳細は後述します。

また、日本語学習において小学校受験の対策が良いと判断していましたが、その判断は間違ってはいないと思うものの、小学校受験そのものが難しすぎるという初歩的原理に躓き(筑波の過去問をうっかり買っちゃったからかもしれない。最高峰すぎて無理でしたよ)、娘にとって幸せな道とは何かを考えに考えた結果、小学校受験対策の参考は完全に辞め、絵本を読むことのみを続けました。プリントも、好きな時にやりたくなったらやる程度。
絵本については小学校受験対策を意識していたときは日本昔話を読んでいましたが、日本昔話ってあれなんですよ。結構残酷です。知ってました?残酷すぎて読むのがつらくなり避けるようになりました。まぁ意識の高いお母さまは早々に気付いていたかもしれませんが、うちは5歳前になってやっと日本昔話の絵本を図書館で大人買いならぬ大人借りをして、ようやくこの残酷性に気付いたんです。子供はまだよくわからないようですが、親が心を痛めてしまいます。かちかち山とか、かさじぞうとか。動物による偏見もすごいし、登場人物がやたらと高齢者と子供(20-30代の働き盛りの若者はいずこ?)で、そして性別による役割分担が当たり前のように出てくるので、いちいちそれを訂正するのも面倒なくらい。ある程度の冊数をこなした時点で、日本昔話系は全部辞めることにしました。
そんなこんなで受験対策全部を放棄したことで絵本の縛りがなくなり、娘にはなんの意味もないと思いながらディズニープリンセスの絵本を読んでいます(娘がディズニープリンセス好きなのでね)。何の意味もないんですが、もういいんです。本人が好きなら。苦手なカタカナを覚えるいい機会になります。(ちなみに、バイリンガルの子供をお持ちの家庭や、おうち英語をしている人に聞きたいです。日本語のカタカナって子供にどう教えていますか?カタカナ英語ってなれると発音も悪くなるし、正直嫌です。でも絵本にカタカナ多用されていると読まざるを得なくなり・・・プリンセス系の本で困るのはそういうところです。)

そして6歳の今、英語は今どうしている?

気を取り直して英語です。これは前と同じOutschool。そしてクラスのレベルを更に上げました。5歳を超えて数か月くらいしたころ、いいクラスに出会ったんです。
Sight Wordsを取り扱うクラス(25分のクラスの中で1つのSight Wordを学ぶ。グループレッスン週2回 $20/week)
First grate向けPhonicsを学ぶクラス(米国First grate なので6歳くらいにちょうどいい、25分グループレッスン週2回  $20/week)

Sight Wordsというのを聞きなれない人もいるかもしれません。私はそうでした。日常生活でよく使う主要単語のようなもので、ネイティブが最初に学校で習う単語のようです。このSight Words(定義にもよりますが数百語?)を知っていればある程度英語が話せて書けるということになります。英語のプレイグループやプリスクールではだいたい食べ物とか動物や数字の単語くらいしか使っていないイメージがありましたが、それに対して1年生になってからはSight Wordsを発音ルールやスペル、意味を交えながらしっかり学びはじめます。後ろにeがついたらLong vowelだよ、みたいな理屈めいた単語の構成も学びます。ネイティブってこうやって国語(英語話者にとっての)の読み書きを学ぶんだな・・と、また新しい世界を知ったような気持ちです。そのSight wordsは実際に文章に当てはめて読みます。その中で三単現のsなどを先生が教えてくれるので、文法も一緒に学びます。
傍と我に返り、日本語ってそういう学び方するっけ・・?と、思うことがあります。日本語でも小学生のうちからSight Wordsのような単語帳を作ってそこから形容詞や助詞を組み合わせて文法に発展していくようなことをすれば、ロジカルな言葉になるし、小論文を書くこともここまで苦手意識を持たなくて済むのではないかと思いました。(留学経験のある人はうなずいてくれると思いますが、毎日毎日小レポートやら論文を書きまくるうちに、一つのparagraphには一つの意見までとか、APA Styleのルールなど論文の書き方ってこんなに細かく決まってるの?!と、日本から外に出て初めて知った常識はたくさんあります)

最初はSight Wordsのクラスのみを受講していましたが、要領を得てきたので6歳になる前くらいにPhonicsクラスを週2追加し、週4でOutschoolを続けています。Phonicsは最近の日本の英語の習い事や学習塾でも取り入れているところがあると思いますが、慣れ親しんだ同じ先生のクラスを追加する方が娘にとっても良いと判断し、受講し始めました。私はPhonicsを子供のころに学んだことがないので、聞きわけてディクテーションするとか普通に難しいです。それなのに娘は細かい音の違いを全て聞き分けてスペリングできている・・・!驚きました。これが幼少期に聞くことの差なんですね。この年になってからですが、娘と一緒に英語を学ぶ経験ができて本当に良かったです。そしてそれがOnlineであるからこそ私も一緒にモニターを見ることができるので、私のPhonics学習もできて一石二鳥です。それにしてもPhonicsよ。こういう教育をしていない日本の英語教育は遅れているどころでなくとんでもない悪のように思えてきました。カタカナもあるし、まともにPhonicsを学んでいない英語の先生から英語を教わるなんて、この先小学校に入ったら英語の授業を全てボイコットさせたいくらいです・・・。うちでやりますんで、と。
そういう気持ちにすらさせる日本の教育の限界を、大人のやり直し英語を通じて痛感しています。