詩「さようならの手紙」
遠い日々に傷つけた人から
手紙をもらった夢の中
きみはもうすぐ
行かなきゃいけないから
手違いと場違いを受けとめて
受け入れなかったやさしさのままで
あの手紙には何を書いてくれたの
わたしはどこへ行くのでしょうか
もうきっと永遠に
ひらけないままのあの手紙
そうきっとじきに
もらったことさえ忘れる手紙
夢から覚めてもわたしたち
そうやって生きている
読めない手紙を携えたまま
今日もすれ違っては笑い合う
あなた わたし 誰かと誰か
読みたかったと願いながら
ありがとうと祈るばかり
ありがとうと祈ったそばで
また
手違いと場違いを赦されるばかり
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文字でもものづくりでも、どこか通じ合える人と出会いたくて表現をしているんだと思います。何か感じてくださったならとてもうれしいです。