見出し画像

【歌詞意訳】ABADDON/GIVEN BY THE FLAMES

アルバム「13」収録のABADDONです。意訳考察していきます。
聞きやすいメロディーなのに、すごい殺伐としていました。

ABADDON(アバドン:『ヨハネの黙示録』に登場する奈落の王)

Get up (立ち上がれ)

We are all intoxicated (俺たちは全員正気ではない)
With the same poison (同じ毒に侵されて)
Just different reasons (違う理由ではあるが)
Waiting for our grave (墓に入るのを待っていることは同じだ)

Let them go walk toward D.E.A.T.H (奴らを死に向かって行進させる)
Gun'em down fuck'em all (撃ち殺して、ぶち殺す)
Bring me the body with no soul (魂を失った死体を持ってこい)

Hold your tongue and put your back against the wall
(黙って、壁に背を向けろ)
If you fall, I'll tell your mother that you fought
(倒れたら、お母さんにお前は戦ったと伝える)

We made a deal and I have to pay
(契約をして、対価を払う)
Take all the bloods and soul with me to my grave
(流した血と苦しんだ魂の全てを、俺と一緒に埋葬してくれ)

This is a war (これは戦争なんだ)
Hold your tongue and put your back against the wall
(黙って、背中を壁につけろ)
If you fall, I'll tell your mother that you fought
(倒れたら、お母さんにお前は戦ったと伝える)
Kill'em all and I will never fall
(奴らを全員を殺せば、俺は倒れなくてすむだろう)
Ladies and gentleman, welcome this is the war
(紳士淑女の皆さん、ようこそ、これが戦争です)

https://www.boomplay.com/lyrics/183118163

「We made a deal~」の箇所のメロディーの強さが印象深くて
歌詞を読んでみて「こんな歌なの?!」と驚いた曲でした。

We are all intoxicated (俺たちは全員正気ではない)
With the same poison (同じ毒に侵されて)
Just different reasons (違う理由ではあるが)
Waiting for our grave (墓に入るのを待っていることは同じだ)

これは「俺たち」として、この世に生きる全員なのかなと思います。

Let them go walk toward D.E.A.T.H (奴らを死に向かって行進させる)
Gun'em down fuck'em all (撃ち殺して、ぶち殺す)
Bring me the body with no soul (魂を失った死体を持ってこい)

Hold your tongue and put your back against the wall
(黙って、壁に背を向けろ)
If you fall, I'll tell your mother that you fought
(倒れたら、お母さんにお前は戦ったと伝える)

これは戦場であるこの世で「俺たち」を駒のように使う存在(アバドン)かもしれないですね。
「奴ら」=「俺たち」で
無為な死を奨励して、死体に尊厳だけを与える約束をしているという。

We made a deal and I have to pay
(契約をして、対価を払う)
Take all the bloods and soul with me to my grave
(血と魂の全てを、俺と一緒に埋葬してくれ)

これは、地獄というこの世に生きる「俺たち」が「アバドン」と交わした契約なのかなと思います。
血も魂の全て=生きてきて注いだ労力の全てを、尊厳として墓に入れたいという。
苦労の報われる尊厳ある死を約束されたい兵士=無駄死には嫌だという祈りもあると思います。

This is a war (これは戦争なんだ)
Hold your tongue and put your back against the wall
(黙って、背中を壁につけろ)
If you fall, I'll tell your mother that you fought
(倒れたら、お母さんにお前は戦ったと伝える)
Kill'em all and I will never fall
(奴らを全員を殺せば、俺は倒れなくてすむだろう)
Ladies and gentleman, welcome this is the war
(紳士淑女の皆さん、ようこそ、これが戦争です)

殺伐としている、、、
地獄の現場では尊厳なんてなくて、「死んだ後に母親に武勇を伝えればいいでしょ」というアバドンの視点。
無為な死を避けるには、敵とされるものを全員自力でぶち殺すしか、生存する方法がないという絶望と暴力性。

この世の地獄に気づいていない、現状を生ぬるく生きている人のことを「紳士淑女の皆さん」と礼儀正しく呼称しているのかなと。
そして「ようこそ」と言っている通り、ジェントルに案内されて見物気分で訪れた「紳士淑女の皆さん」が「同じ毒に侵されて戦場に生きる俺たち」の立場に成り代わる、ということかと思います。

どうでしょうか!

(Take my all the bloodsのところ、空耳でずっと
Take my older brother って思っていました、すみません)

Devil's Dozenについての歌詞意訳はこちら

OROBASについての歌詞意訳はこちら

SIRENについての歌詞意訳はこちら

FORNEUSについての歌詞意訳はこちら

BRING ME BACKについての歌詞意訳はこちら

RONOVEについての歌詞意訳はこちら

NEMESISについての歌詞意訳はこちら

R.I.Pについての歌詞意訳はこちら

PURGING NIGHTについての歌詞意訳はこちら

GIVEN BY THE FLAMESの紹介記事はこちら



いいなと思ったら応援しよう!