IBD患者の今宵の食卓 第三十四卓
8月22日は私の誕生日なのですが、普段とあまり変わりない食卓でした。―ていうか、普段の食事からして元々はハレの日のご馳走であるとかパーティー料理のメニューをヒントにした(私の体質に合うようにアレンジした)ものを食べているので、むしろ何の変哲もない食卓の方が私の誕生日にはふさわしいのかもしれません。
お品書き 8月22日(夕)
・かんぱちの塩焼き ミニトマト添え
・麻婆茄子(越後なんばん味噌を使って)
・焼き油揚げ(納豆オクラなめ茸和えのせ)
・酢もずく
・自家製漬物(キャベツ・きゅうり・人参・みょうが)
・はまぐりの吸い物
・白飯(「青天の霹靂」)
小さくて脂のノリも十分でなかったので安かったのでしょうが、長崎産のかんぱちが片身500円で売られていたので買いました。この日は前日に刺身にしたものの残り。そのまま塩を振って焼いたので少し歪な形になっています。
家庭菜園で採れたアイコを添えています。
素材:長茄子大2本、鶏モモひき肉150g、椎茸小2個、九条ねぎ1株、生姜おろし1かけ、キャノーラ油、粗挽き胡椒、貝柱スープの素、日本酒、出汁、越後なんばん味噌、甜面醤、胡麻油で2人前
茄子は縦に4つに割った後乱切り、椎茸は薄切りにし、九条ねぎも薬味にするように細かく刻みます。
中華鍋にキャノーラ油をひき鶏モモひき肉から素材を順に入れ、ひき肉が鍋にこびりつかないうちに日本酒を注ぎ胡椒と貝柱スープの素で軽く味付けします。茄子が芯まで火が通りしんなりしてくるのを目標に、適宜出汁を加えて水分が飛びきらないようにしながら強火ないし中火で炒めます。
茄子に火が通り過ぎてぐったり溶けるようになってしまうと不味くなるのでその手前で火を弱め味噌二種で味付けし、火を止めて少量の胡麻油を回して風味付けし完成。
味噌は普通は豆板醤と甜面醤で味付けるのですが今回は豆板醤の代わりに知人からいただいた「越後なんばん味噌」という味噌を使って作りました。日本の味噌なので豆板醤より香りに癖はないのですが辛さはかなりのものです、鹹味ではなく辛味! 一度食べると癖になるかも・・?
麻婆○○という料理は貝との相性が良いように思います。今回のベースの味付けも貝柱スープですし、出汁も今回はつぶ貝の茹で汁を使いました。また、この日は入れていませんが帆立貝のほぐし身や貝ひもを刻んだものを加えるとより味が引き立ちます。
もう一つ、これもこの日はやっていませんがえのき茸をみじん切りにしたものを加えるとさりげなく安上がりに全体のボリュームが増します。ひき肉に紛れてしまうので作った人以外にえのき茸が入っていることに気付く人は稀かと思います。
こどもの頃は心太が好きで毎日のように食べていたのですが、今は心太はそれほどでもない代わりにもずくがやめられなくなりました。もずくを食べて身体に悪い話はあまり聞かないので毎日欲しいままに食べています。
秋田産のオクラが安売りされていたので買ったのですが、いっそのこと納豆やなめ茸とねばねばしたものどうしを和えてみようとやってみました。
ちなみに私はふだん納豆を食べる習慣がなくて、寿司屋の〆で巻物、納豆巻きを食べる以外に納豆を食べるのは年に一度あるかないかです。嫌いで食べないのではなくて、もともと納豆を食べる習慣のない地方で生まれ育ったので、普段の食べ物としてあまり思いつかないのです。今回はオクラがきっかけで食べることになりました。
きゅうり、キャベツ、人参、みょうがを漬物の素と唐辛子を使って即席漬けしました。人参、みょうが、唐辛子は自分の家庭菜園のものです。
同様に廿日大根を加えるとより彩りよくなります。廿日大根も自家製で6月に収穫したものを泥付きのまま冷蔵庫の野菜室で保管していますが今でも十分鮮度を保っています。
最近のはまぐりが安いのが気になります。千葉県産と書いてあるので信用するしかないのですが・・ 以前はよく出ていた中国産を全く見かけなくなったのもさらに不安に拍車をかけます、あさりで偽装も判明しましたし―
体調の良いときほど白飯を美味しく感じます。もともと美味しい品種ばかり食べているから美味しいということもあるのでしょうが、それに炊き加減も自分本位なので。私の場合酢飯を炊くくらいの水加減でいつも炊いています。お粥とか餅とかも嫌いでないのですが、お粥はお粥だし、餅は餅なので・・
そうそうそういえば暑い暑いと言っていましたが、店先には松茸なども並ぶようになり季節はもう秋の入り口に― そろそろもち米を混ぜた炊込みご飯や栗ご飯なんかも美味しくなってくる季節ですね、次回は初秋のご報告になるかと思います。