~花粉症の東洋医学的考察と緩和策~
節分がすぎ、立春をむかえ、だんだん、外気は春に向かっています。
良い季節ですが・・・。
花粉症の季節です!!
先日、鍼灸院に来られた子が、
「朝、脳がお休みしたいと言っている。骨と心臓は大丈夫です」
と言ってきたとお母さんが話しておられました
子どもの感覚はすごい!!と思いました。
来られた子は花粉症があります。
ちょうど花粉を身体が感じた日だったのでしょう。
花粉症の人は、花粉が皮膚に付着すると衛気が乱れ、
肌膚の防御機能が下がり、肺の気機がみだれます。
そうなると皮膚感覚が過敏になります
その過敏さが、肝の機能(自律神経機能)を刺激し
自律神経系が過剰反応します(疏泄の大過)
肝の疏泄の大過(自律神経系の乱れ)により、消化機能の動きが悪くなります。すると、体内の不要なものが排出されず、不要な水が、痰湿(ドロっとした汚い水分)が、作られ、それが、肺にたまり、咳や鼻水を産み出す。
これが、東洋医学的に見た花粉症
肺と肝と脾胃が乱れるだけなので、骨と心臓は元気なのです(^^♪
その子の感覚はばっちり!!
東洋医学の花粉症の症状緩和策は
① 衛気の乱れを整え、感覚過敏を軽減し
② 肝が過剰反応しないようにして
③ 脾胃の動きを助ける
なんのこっちゃですよね(笑)
① 衛気の乱れを整え、感覚過敏を軽減
まずは、花粉症の人は、花粉という抗原がきたら、
衛気は必ず乱れます
ので、なるべく抗原に暴露されないように、
花粉眼鏡・マスクの着用
帰ったら、着替えてシャワーなどで花粉を落とす
あと、長袖を着用する。衛気を外気から保護する
② 肝が過剰反応しないようにする
生活を見直しましょう!
睡眠はしっかりとって(日付が変わる前には寝ましょう)
軽い運動をしましょう
特に運動の時間をとるのではなく、
車を使う人は、入口の遠くに止めて少しあるくようにするとか
電車の人はエスカレーターを使わないとか
その程度で、大丈夫。
筋肉に力を入れないことが大事。
スマホやパソコンを使う時間をへらして目を休めましょう!
もうひとつ、大事なことが・・・
それは、空気をよまないこと!!
物理的だけでなく、精神的にも。
この状態のときは不安を感じやすくなります(性格は関係ありません)
なるべく、耳と目をふさいで、鈍感になりましょう!
③ 脾胃の動きを助ける
胃腸に優しく、暴飲暴食をしない。
小麦・乳製品類は控える
油もの、甘いもの、味の濃いものも控えて
消化の良い良質のタンパク質をとるようにする
ゆで卵や蒸した白身魚がおすすめ
アルコールも控えてくださいね(^^♪
それでも、目のしょぼしょぼや鼻水がしんどいときは
お近くの鍼灸院へご相談ください(^_-)-☆