TOEICスコアアップ平均144を受けて
4月から始まった講義を受けている学生さんの全学年TOEIC IPが6月末に行われ、そのスコアが戻ってきました。
今年の一年生のスコアアップは目を見張るものでした。私が担当した2クラスのスコアアップ平均が144でした。
中には390も上がった学生もいます。
これを受けて、今までと何が違ったのか、そして英語のコーチングを始めたいと思った原点を思い出しましたので、この機会に書いておこうと思います。
TOEIC指導は、今年で10年目になります。
(受験指導はもう30年近くなりますね。途中出産、子育てブランクはありますが。)
同じ授業をしているのに、TOEICのスコアが上がる子、下がる子、変わらずの子がいて、どうしたらよいのか悩んでいました。
上がった子を分析してみると、パーソナルなコンタクトが多く、個別の学習相談に乗っていた子が伸びたことがわかりました。
クラスに多いときは30名以上、少なくても10数名いるので、一斉の授業ではどうしても浮きこぼれ、落ちこぼれが出ます。
授業で同じコンテンツを扱っていても、「○○さんはこれをやったらいいのに。」「◇◇さんには、これを勧めたい。」
授業でシャドーイングが有効といっても「▶▶さんは、シャドーイングの前にまずはここから」「※※さんは、学習の仕方のここが問題」ということがわかっているのに、90分の授業でやることがあるので、なかなか個別フォローできないーというジレンマにも陥っていました。
そこで、英語コーチならば、その方の現状と目標をしっかり聴いて、パーソナルにフォローできるなと思ったのが、英語コーチというものに興味をもったきっかけでした。
せっかく、英語コーチをしているのだから、今年は一斉の授業の中でもそれを取り入れてみようと思ったのです。
このテキストとこのテキストを使ってくださいと公式を渡されてますが、その問題演習をやったところで、確かに問題慣れはしますが、土台ができていなければ、たとえスコアをとっても一過性のもの。真の英語力はつきません。ついていないことがわかっているので、その場しのぎの点数のための勉強に、モチベーションが上がるはずもありません。
よって、今年は、演習の前にまず、TOEICの各Partで求められている能力を研究し、初級クラスでは、Part1-2 5を問題を解けるだけでなく、その問題で問われている能力を鍛えるということを宣言しました。
そしてアクティブラーニング、参加する授業にして、各人参加型にしたのです。そうすることによって、個人別な弱点がわかります。
各人を把握したうえで、リアクションペーパーのお答えに、各人に合わせた学習方法や、心構え、考え方などを書いてお伝えしていきました。
コーチングの要素を取り入れたのです。
これが功を奏して、とりあえず授業は授業で、浮きこぼれの子にはこのアプリでこういう学習をというアドバイスができましたし、瞬間英作文が苦手な学生には、まず頭の中でこう組み立てるというような個別アドバイスもできました。
その結果の、クラス平均144スコアアップだったと思います。
改めて、これを個人に向けてやるコーチングの仕事はすごいなあと思いました。
本気で英語学習を最適化したい初中級者向けのコーチング、次回は秋以降の募集になると思います。(ご予約優先)
まずは、学習相談から入ります。
英語学習を最適化して、真の英語力をつけながらTOEICのスコアアップを目指したい方のお役に立たせていただきます。