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私がOB訪問を受けている理由:若者への投資#4
前回の記事はこちら。
3つ目のエピソードを紹介する。
私が就活をしていた時のことである。
某大手通信会社の二次面接のために、私は渋谷に来ていた。
二次面接の場所は、某建物の1階にあるカフェ。現場の社員さんと1対1の面接とのこと。
現れたのは女性の課長さんだった。年齢的には35歳くらいだろうか。
紅茶を飲みながら面接が行われた。
話した内容は全て覚えていないが、ゼミの話をした際のやりとりが記憶に残っている。
当時、私が所属していたゼミは、来るもの拒まず去るもの追わず、といった感じで、ゼミに全力投球する学生だけが生き残っており、また、全力投球を求められる雰囲気だった。
そのこともあり、脱落していく学生も多くいた。私もギリギリ耐えていた感じだった。
面接官から、ゼミで苦労した話を質問された。
私はこう回答した。
「脱落していく後輩を見る時がつらい、何とか続けてほしいので説得したり相談に乗った」
これが課長さんにヒットしたようだった。
あなたのような人と一緒に働きたい、と言われた。
次の選考に回しておく、ともさらっと言われた。その場で合格をもらった形である。
その後。
課長さんは連絡先を教えてくれた。
私の手帳に、氏名とメールアドレスと電話番号(会社の外線)を書いてくれた。
何かあったらいつでも連絡してOK、と言われたと思う。
面接の後、ひとまずお礼のメールを送った。かなり固い文面だったと記憶している。
それ以降、特に連絡をしなかった。
……
……
これは社会人になってからジワジワ来る。
ものすごく有難いことだったので、今でも直接会って改めてお礼を言いたくなる。
しかし、連絡するにはあまりにも遅すぎる。
正直、人生で後悔したことはあまりない気がするが、これは数少ない後悔したことの1つである。
本日はここまで。