ヘンテコな子と生きる

幼稚園生の時から
自分自身の評価を気にしていた。

母が迎えにくる寸前で掃除を始め、
先生に気づかれて褒めてもらう。
そして、先生の口から娘を褒められる
母の喜ぶ様がワンセット。
私はこれで良いのだと確信していた。

私の頭の中にはもう1人いて
鼻歌を歌い、計算高く、よく観察する。
「 こうすればこうなるね。」
「 あ、そっか。そうした方が褒めてもらえるね。」
会話ができていた。

その子が誰か人の前に出てきてはいけない
ルールで過ごし始めたのは小学2年生。
気持ち悪いと同級生の女の子達に言われたので、
ひっそりとした場所で言葉を交わすようになった。

幼いながらにそれは
私自身なのだと
気づいていた。

頭の中の私は活発で最強で
居場所を勝ち取って誇らしげ。

私は生きづらい属性だと今でも思う。

声がとても高くて、ぶりっ子のような話し方で
自分ではふざけているつもりでも全くウケない。

どこからそんな声出してんの?と
部活の先輩に言われたことがある。
普通に喉から、、、と言う答えが
受け入れられるわけもなく失笑され、
私は最早何が正解なのか分からなかった。

部活で声を出せば全員に睨まれる。
黙っていれば楽をするなと怒られる。

私を認めてくれる人もそのままで良いと
微笑んでくれる友人も居なかった。

いじめられっ子の私は18歳まで生きて
唐突に消えた。

それから、私は自分のことを話そうとすると
涙が出て、脈絡もない話をしてしまう。

自分の考えを話そうにも感情が高ぶるのか、
涙腺が壊れてしまうのか。
そんなに熱い感じなんだねと勘違いされるほどだ。

友人は片手で数えられるほどだが、満足している。

私が気づかず何か変なことをしでかしても
またやってるよという雰囲気を出してくれる
心の広い子ばかりだ。

私はどこかおかしい。
10人中10人に変な子と評価を下されるだろう。

それでも良いと言ってくれる人が
ごく稀に居る。

私は大都会に飲み込まれていく、どんどん。

ヘンテコな世界でスキップしてる。ザマアミロ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?