maruxenon Live
ボイストレーナーとして育成に関わらせていただいている中で、受講してくださる方の人前で歌う機会を増やせるようにアコースティックライブを企画運営しています。かれこれもう34回。ありがたいことに何人もの方に携わらせていただき、今では大きなホールやドームクラスでステージに立たれている方がいたり、今まさに緊張の面持ちでステージに立とうとしている人もいる。後ろでピアノを弾きながら、頑張れ〜とエールを送ったり、神がかった歌に鳥肌がたつこともありました。みんな本当に素晴しい。結果が全ての世界なので過程はどうでも良いのかもしれません。でもたくさんの方に携わる中で目を見張るような結果を出す人は才能はもちろんですが取り組み方が全く違うと思います。歌に気持ちを込めるとかそういう話ではなくて、自分の表現とか歌とか仕事とかに対する向き合い方の話です。トレーナーをしている私が言うのもなんですが「この人は神さまからプレゼントをもらって生まれてきた」と感じる人がいます。でもその人が必ずしも成功するとは限らない。才能ある人が死ぬほど努力をする世界だし、努力が報われる保証なんてどこにもない。でもだからこそ「最初から立ってる場所が違うんだよなぁ」って思います。歌うこと、音楽をやることは誰にでも出来ます。楽器が上手な人もたくさんいる。でもそれを仕事にして食べていくとなると全く別の話。気分が盛り上がったり沈んだり、モチベーションに左右される人は向いてない。スポットライトが当たっていなくても素晴らしい人は山ほどいらっしゃいますし、売れる売れないの話は運や出会いもあるので難しいですが、私にとってはその人が続けていけることが何より大切。技術職ですからね。淡々とやるべきことをやり続けられる人。それが最低条件だと思っています。なんか堅い話になってしまいました。
34回も続けてきた中で自分の中で印象深いシーンがいくつもあります。キリがないので全ては書けませんが、楠木ともりさんの「フラレガイガール」とか矢野妃菜喜さんの「シルシ」にカスミンの「金魚花火」辻くんの「Lemon」みずなちゃん、ひまりちゃんの「Secret Base」とか・・・杏ちゃんも歌ってくれたなぁ、暖ちゃんの「プラチナ」最近だと藤川茜さんの「フィフネルの宇宙服」とか。ホントにキリがないな・・永遠に書いていられる。35回目に向けて準備をはじめています。機会がありましたら、ぜひ一度聴きにいらしてください。