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【ソーラー発電 × 地域 × 農業】さがみこベリーガーデンさんに伺いました!
こんにちは!
川崎市内で「souveniraroma」というアロマブランドを展開しております、
株式会社ノンバーバルの髙橋淳音と申します!
東京理科大学で化学の勉強 & 税理士試験 & 消防団での活動をしながら、
こちら「まるっとサステナCAMP」で脱炭素に関わる取り組みに参画中です!
8月25日に神奈川・相模原にある「さがみこベリーガーデン」さんにて貴重な体験をさせて頂きましたので、今日はその様子をお届けしようと思います!
農園巡り & 様々な試食体験!
「さがみこベリーガーデン」さんは「地域共生型ソーラーシェアリングを通じた社会課題への挑戦」という目標を掲げ活動をされている体験型のブルーベリー農園です!
当日は川崎は茹だるような暑さでしたが、現地の空気を吸うと驚くほど涼しかったのが印象的でした。
到着した私たちを10万匹のミツバチさんがお出迎えしてくれました。
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ミツバチは農薬を多量に用いると死んでしまう繊細な昆虫です。
彼らが安心して住めるということが、地域の環境が良いことを表すと言います。
お話を伺った木陰の環境はまさに至極。
今年の夏は例年にも増して厳しい暑さだったと思いますが、
「屋外でこんなに快適な環境はいつぶりだろう」という驚きが隠せませんでした。
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色々とお話をお伺いしたところで、お待ちかねのブルーベリーとご対面。
意外だったのですが、ブルーベリーにも本当に色々な品種がありました。
私のお気に入りは「オクラッカニー」という品種です。
「THE・ブルーベリー」といった王道の味わいと香りで食べた瞬間の「これだ!」という感覚が忘れられません。
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試食を終えた後は、パックを頂きお持ち帰り用のブルーベリーをみんなで収穫!
「色が濃い & 触るとすぐに採れるくらい」がよく熟れたものというポイントを伺った後に収穫を行ったのですが、皆さん何やら真剣な表情でブルーベリーとご対面。
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私がこの記事のために農園の方からお話を伺おうと戻った後も、皆さんはしばらく戻ってきませんでした…(笑)
収穫後はみんなでスムージー & かき氷を手作り!
私はスムージーを頂きましたが、お砂糖の甘さに負けないブルーベリーの風味があり、夏にぴったりの涼しげな一杯でした。
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私もパンパンにブルーベリーを詰め込み、ハチミツも購入させて頂き、お土産盛りだくさんで帰宅しました。
ハチミツは、ブルーベリー花蜜が中心の物を選ばせて頂きました。
加熱処理をされていないそうで、濃厚なその香りはまるで「飲む香水」でした。
焼いたトーストにハチミツ、バニラアイスが至高の逸品です…
アイスの甘みに負けない濃厚な味わいと、鼻に抜ける香りがクセになります。
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ブルーベリーの収穫や試食をさせて頂きながら、貴重なお話をお伺い出来ました。
ここからは少し真面目に、私なりに、まとめてみようと思います。
コンセントの向こう側を考えた。
こちらの園長さんである山川 勇一郎さんは2011年の震災を期に、このようなことを思ったそうです。
「何気なく使うコンセントの向こう側にあるものは何だろうか」
原子力事故によって生まれ育った地を追われる人々がいる中で、
例えば川崎に住んでいる私は電気を利用し豊かさを享受している。
このような環境については、私も疑問に思ったことがあります。
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現在、日本では現状の発電に係る状況を打開すべく、
幾つかの「再生可能エネルギー」が提案・実装されています。
その中でも多くを占めるのが太陽光発電です。
東京都では新しく建設される建物に対してソーラーパネルの設置が義務付けられるなど、そのエネルギー源としての存在感を増してきている太陽光発電ですが、実は多くの問題を抱えていることをご存知でしょうか?例えば…
・無秩序な山林の開発による自然環境への負荷
・自然環境が崩れることによる観光・地域社会への影響
・火災や自然災害発生リスクの増大
これらはソーラーパネルの設置時によく取り挙げられる問題点です。
荒廃農地のポテンシャル
ここで、山川さんは「荒廃農地」に着目します。
荒廃農地とはその字の如く、使われることなく荒れてしまった農地を指します。
農地は私の生命の源である食糧を育てるのに必要な貴重な資源である一方、
従来型の農業では金銭的に潤いにくいという事情から、
近年では放置されてしまう傾向もあると言います。
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荒廃農地のは日本の全農地の約6%、面積にして28.2万ha(※1)と言われています。
これは東京ドーム60,000個に相当する広さです。
これだけの広さがある土地が使われていないという事実に気づいた山川さんは、
「農業とエネルギーの問題を同時に解決できるかも知れない」と思案します。
最終的にまとまった事業モデルは以下のような物でした
荒廃農地を開発しブルーベリーの観光農園を設立
↓
農園にソーラーパネルを設置し太陽光発電を実施する
↓
災害時の非常電源としてソーラーパネル由来の電気を地域に提供する契約を締結
↓
地域との結束を強め、雇用を産み、地域に賑わいを取り戻す
これが実現されたのが「さがみこベリーガーデン」です。
現在およそ1,000本のブルーベリーの木を栽培しながら、312kWの電力を生み出しています。実に戸建住宅およそ90世帯分の電力を賄うことができる発電量です。
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通常時は生み出した電力を「ソーラーシェアリング」という制度を使い、
電力事業者に対して販売しているとのこと。
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地域との信頼関係の構築
災害時には地域の非常電源として活用できるよう、システム内にコンセントを組み込んでいます。
自治体などが所有するポータブルバッテリーへの電源供給源としての活用が期待されていて、地域の方にも喜ばれているそうです。
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さらには収穫や加工品の製造などを行う際に多様な雇用を生み出す事を目指していて、障がいのある方や地域の住民、学生インターンなど様々な境遇の人々を受け入れています。
今の環境を構築されるまでには色々とご苦労があったそうで、
「地域と馴染むこと」や「新しいことを始める人への風当たり」といった難しい問題についても少しだけお聞きすることができました。
しかし今では、「さがみこファームが地域に来て良かった」といったお声を頂けるようになり、国や自治体からも取り組みが評価される流れが来ていると言います。
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最後に。
以上、「さがみこベリーガーデン」さんでの様子をお届けしました!
ブルーベリーもハチミツも絶品でした!
更には荒廃農地を活用されたことにより、原発問題と同様「首都圏のシワ寄せが地方に向かってしまう」という従来の太陽光発電に関わる問題もクリアしています。
日本では農作物の自給自足率が低いことが度々取り上げられています。
災害が多く、国際情勢も不安定な中で、自分たちの食べ物を自分たちで賄うことができるという事は非常に大きな意味合いを持つと思います。
「ソーラー発電 × 地域 × 農業」という斬新な組み合わせに驚きを隠せませんでしたが、これからはこのような新世代の農業が普及していくのか…と考えるとワクワクしてきました!
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
【出典】
※1 令和2年 農林水産省調べ
※2 福島第一原子力発電所事故の状況把握に係る写真(平成25年2月1日公開)