見出し画像

イギリス ロンドンでの不妊治療レポ

こんにちは、maruです。

これまでいくつか妊娠期や子育てに関する記事を投稿しましたが、今回はそれよりも前のお話、私の不妊治療にまつわる経験談をお話したいと思います。タイトルにもあるように、私の不妊治療はイギリスのロンドンでスタートしました。

当時、イギリスで不妊治療を受けることを決意するまで、「日本語で書かれた情報はないだろうか?」と日々検索を繰り返していたことを思い出し、もしかすると、どなたかの参考になる部分があるかもしれない…と記事に残すことにしました。
とはいえ、2020年-2021年頃の記録ですので、既に情報としては鮮度が低い可能性があります。特に、この時期はBrexit及びコロナの影響もあり、イギリスの医療制度自体が大きく変わりました。私自身、既に日本に帰国していていることもあり、現在の状況について詳細は分からない…のですが、検査や治療内容そのものは大きく変わらないのでは?と期待しつつ書いていくことにします。

◆この記事のおおまかな流れ

かなり長くなりそうなので、内容については以下をご参照ください。


目次に目を通してくださった方は、すでに「ん?」と思われたかと思います。「イギリス ロンドンでの不妊治療レポ」というタイトルなのに、日本のクリニックの名前が登場していたり、本帰国後の不妊治療という項目があったり。
大切なことなのではじめにお話をさせていただくと、私たちは最終的にイギリスでの不妊治療を断念しています。理由としては、クリニックでの検査も順調に進み、いよいよ体外受精!というタイミングで日本に帰国することが決まったためです。そんなわけで、中途半端な記録にはなってしまうですが、各種検査について知りたい方や一時帰国して不妊治療を受けるという選択肢を考え中の方、NHSではなくプライベートのクリニックを探している方…など、少しでもどなたかの参考になれば嬉しいです。

(※日本での治療については詳細に記述していません)

◆我々のプロフィール(2020年当時)

・夫婦ともに日本人。日本国籍。夫の駐在に伴い渡英→6年滞在(ワーキングビザ)
・夫40代半ば、妻30代半ば
・付き合っていた期間が長かったこともあり、「仲良しだけどレス」状態。 
 →不妊治療スタートを機にレス改善

◆NHSでの不妊治療について

2020年当時、私たちのような外国人でもNHSでは無料で不妊治療が受けられました。年齢制限こそあったものの体外受精(IVF)は2回まで無料でした。友人夫婦(日本人)がNHSで体外受精をして赤ちゃんを授かったと聞き、「ならばこの機会に!」と夫婦で話し合い治療を始めることにしました。

※現在のNHSでの不妊治療については以下をご参照ください。

予約の手順は、風邪などでGPにかかる時と同じでした。予約システムを通して連絡→日時の確定。GPでドクターに相談、症状によって専門医に紹介という流れです。
基本的な検査(血液検査や卵巣・子宮の検査、男性側の検査)だけNHSで(無料で)してもらって、その情報をもってプライベート病院に行くことも可能でした。その分、プライベート病院での治療費が節約できるというわけです。が、注意事項としてはNHSの診療はとにかく時間がかかってしまうということ。(風邪をひいてGPを予約しても、行く頃には治っているというジョーク?をよく聞きます)なので、せっかく検査を受けても情報が古くなってしまい、転院先で再検査になることもあります。残念ながら二度手間です。

後述しますが、私たちはコロナの影響で、全ての治療を一時中断せざるを得なくなりました。再開したときには改めて検査が必要になりました。特に、AMHの値は変化が著しいため、最新の情報が必要とのことでした。

◆NHSでの不妊治療詳細

ここからは治療の内容について詳しく書いていきます。
夫婦関係の話など、赤裸々に書いている箇所もありますので、ここからは必要な方のみ読み進めていただければと思います。

ここから先は

12,909字 / 3画像

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?