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南相馬の小さなデザイン事務所が、カルチャーコードをつくるということ

みなさん、こんにちは!marutt代表の西山里佳です。
今回の記事では、わたしたちが運営するクリエイティブスペース「表現からつながる家『粒粒』」1周年感謝祭の場で発表した、maruttの『カルチャーコード』についてお話ししたいと思います。

会社設立から2年半。わたしたちはデザインやアートを通して、自由に表現する社会になることで、お互いの「違い」を尊重できるやさしい世界の実現を目指しています。まずは福島県南相馬市という地域から、そんな世界の実現に向けて活動している、スタッフ3人のデザイン事務所です。

そんな小さなデザイン事務所が『カルチャーコード』をつくり、発表していくとはどういうことなのか。『カルチャーコード』とは…?をお伝えしたいと思います。

そもそも「ビジョン」「ミッション」でもなく、
なぜ『カルチャーコード』?

『カルチャーコード』という言葉、あまり聴き慣れないかもしれません。
「ビジョン」「ミッション」「パーパス」「コンセプト」「社是」「社訓」...会社の目指すところや大切にしていることを表す言葉は実にたくさんあります。

たくさんありすぎて
…… はて、どれをつくれば良いんだろう?笑

考えてみると、どれを指針とし、示していくかで
すでに会社の性格が見えてきているように思います。
そこでわたしたちは、会社の文化を創造するための指針『カルチャーコード』をつくることにしました。

maruttという会社が、何を大切にして仕事をするか。
チームで何を共通の感性として、働いていくのか。

迷ったとき、不安になったとき、失敗したとき、
はたまた、新しいことをはじめるとき、新しいメンバーが増えたとき、
今後起こりうるいろいろなシーンで
お守りのようにわたしたちを守ってくれる『カルチャーコード』。

そんなイメージで考えました。


できあがるまで


今回のカルチャーコードは
maruttに関わってくれているメンバーと共に、何度も議論と推敲を重ね、完成しました。

全部で5つある「大切にすること」を言語化し見出しにして、
そのひとつひとつに詳細の文章を、認識をすり合わせるようにつくっていきました。

言葉で表現することに際して意識したことは、
あまり明確な言葉ではなく「ニュアンス」で伝え、読む人それぞれのimaginationに委ねる表現にしたこと。
そのために、よりわかりやすく身近でやさしい言葉にしたことです。

もしかしたらそれによって、わたしたちの想いと違う受け取り方がされてしまうリスクもあります。
それでも、わたしたちの言いたいことを一方的に正しく伝えるということより、「どういうことなんだろう?」とみなさんの身体のなかで咀嚼してもらうこと、
全体を通してそんなmaruttの空気感を感じてもらうことを大切に
丁寧に言葉を紡ぎました。

なので、一見さらっと読める言葉が並びますが
少し立ち止まったり反芻したりして味わってもらえたら嬉しく思います。

marutt CULTURE CODE

粒の自覚
表現を共に
違いも、うけとる
風土にみる、みせる
まるっとデザイン


文章でもどうぞ↓

粒の自覚

わたしたちはひと粒の自分だ。
大きさ・かたち・色は、みんなそれぞれ。
自分はどんな粒だろう?
どんな粒でいたいだろう?
その想いに素直に。

表現を共に

つくる空間・時間・想いを共有する。
みんなでひとつ、みんながひとつずつ。
表現が連なることで、表現が広がる。

違いも、うけとる

しなやかな目線と軽やかな思考で
ひと粒ひと粒を感じよう。
同じところ、違うところ、
わからなさを知っていく。

風土にみる、みせる

人のいとなみ、
景色のつみかさねを想う。
「その土地らしい」を表現し
伝え、つなごう。

まるっとデザイン

表に現れているのぞみも、
現れていないモヤモヤも
まるっとワクワクに変えていく。
デザインにはその力がある。
たくさんの魅力で溢れている世界に
ありがとうを届けるために、
わたしたちはまるっとデザインします。

それぞれを表すビジュアルイメージも制作しました。
このイメージをキャンバスに描いたものが粒粒に展示してあるので、
お越しの際はこちらもぜひ味わってみてください。


『カルチャーコード』を通して伝えたいこと

最後に…
わたしたちは福島県南相馬市小高区にある小さなデザイン事務所です。
クライアントのご依頼やご相談をかたちにすることを仕事としています。

しかし、ひとつひとつのご依頼は独立した点ですが、地域としてその点がつながって面になっていくイメージを強く意識しています。

そこが全国流通や大手企業をクライアントに持つ、都市の広告代理店やデザイン事務所との大きな違いではないでしょうか。

「地域にひらかれたデザイン事務所」として
マクロにはキラキラ輝く面(地域)になるように、美しい点を増やすこと。
ミクロにはただひたすらにひとつの美しい点をつくること。
運営するスペース「粒粒」でのワークショップや活動も同じ想いです。

ひとりの自分であること、ひとりがみんなとつくること、
それが地域をつくること。
デザインという整理整頓のツールでその手助けをすること。

そのさきに「みんな違う」ということを自然に受け入れ感じ合う、
優しく色あざやかな空気が生まれることを、目指していきます。

福島という地域だからこそ、南相馬という場所だからこそ
デザインの力で、じんわりやさしく身近な世界から変わっていけると信じています。
その一歩としてわたしたちは、しっかり敬意をもって伝えていかないといけない。人も風土も素晴らしく、それをつないでいく役割をデザイン事務所として担いたいという意思を。

maruttの文化を共につくる「デザイナー」募集!!

maruttでは、『カルチャーコード』のもと
文化を一緒につくる「グラフィックデザイナー」を募集します。

*今回は実務経験者を優遇いたします。
・福島・南相馬でデザインの仕事をしてみたい方
・地方のデザインに興味のある方
・編集やコピーライティング、商品開発、イベント企画・運営などグラフィックデザイナーの枠を超えた仕事がしてみたい方

【 募集要項 】
・募集職種:グラフィックデザイナー
・雇用形態:正社員 /業務委託 など相談
・勤務形態:気持ちよく働けるように相談
例)完全リモート、近隣在住:週3日出社/遠方在住:月2出社 などなど…
・各種社会保険完備(正社員・契約社員の場合)
・給与:働き方に合わせて相談

【お問い合わせ・エントリー】
下記フォームからお問い合わせ、エントリーお願いします。
https://forms.gle/2xQpCMJ1RFcyQSnJ6

メール、インスタDM、メッセンジャーでも
お気軽にご連絡いただいて構いません。
粒粒に遊びに来ていただいても◎
詳細につきましては、カジュアルにお話できればと思っております。
(ご紹介も大歓迎です!)
どうぞよろしくお願いいたします。

maruttのメンバー


marutt株式会社
「デザインやクリエイティブを身近に」を事業のテーマに掲げ、デザインというツールで、地域や企業の困りごと、もやもやを「まるっと解決する」ことを目指す。事業内容は、企業や商品のブランディング、ビジュアル戦略や広報物の制作をはじめ、イベント企画等のソフト面から、店舗や施設等のハード面まで企画、提案、制作。また、事業を通して、誰もが自分を表現し、価値を認め合えるような地域づくりを目指している。2021年5月小高区耳谷に表現からつながる家「粒粒」オープン、クリエイティブ表現にふれるイベント、ワークショップ制作・運営などを行っている。

住所:〒979-2151 福島県南相馬市小高区耳谷字表6
代表者:代表取締役 西山里佳
設立:2020年2月5日
メールアドレス:info@marutt.com
電話番号:050-5850-7573
【Instagram】https://www.instagram.com/tubutubu_odaka/
【Facebook】https://www.facebook.com/tubutubuodaka
【HP】準備中

運営:クリエイティブスペース「表現からつながる家『粒粒』」