経営者と嫉妬
殆どの人は、常に自分の中にある「嫉妬心」と戦いながら生活をしていると思う。
経営者の場合、嫉妬する場合もあれば、嫉妬される場合もある。
今回は、私が嫉妬したこと、嫉妬されたことについて書き綴っていく。
他人へ嫉妬したこと
20代前半。
私は会社勤めの人へ嫉妬していた。
既に経営者だった私は、どうしても会社勤め勢が羨ましかった。
次の給料を何に使うか?
今度はどこに遊びに行くか?
会社や取引先にキレイな女性がいる。
こんな話が羨ましかった。
私には「ただ死ぬほど働く」という選択肢しかなかったからだ。
20代後半。
会社の創業者だった私は、二代目、三代目の会社の跡取りに嫉妬していた。
まだ無知な私は、そういった人たちの苦労を想像できなかった。
30代前半。
私は、金も時間もバランス良く持っている人に嫉妬していた。
特に、普通に1週間程度の旅行に行くような人に嫉妬した。
30代後半以降。
健康で体力がある人に嫉妬するようになった。
若い頃にもっと体を鍛えておけば良かったと後悔した。
あと、最近は「強い個性をはっきりと表現できる人」に嫉妬するようになった。
そういった人の考え方を見る、聞く、読むのは、心の底から面白い。
面白い人に、憧れる。
ちなみに、時代に関係なく。
私はイケメンに嫉妬している。
これは一生続くと思う。
他人から嫉妬されたこと
20代前半。
意外と、40代以上の人から理不尽に嫉妬された。
(今だと、60代以上になっているはず)
当時は、若くして起業するのは、御法度に近かった。
特に、同業に近い人からは、営業妨害に違い行為も喰らった。
20代後半。
正直、多くの人からの嫉妬を感じるようになった。
「会社を順調に経営していることは奇跡だ」と言われるようになった。
私も同じく、そう思っていた。
しかし、「根も葉もない噂」は止めて欲しいと思った。
30代前半。
「しがらみの多い人たち」から嫉妬されるようになった。
私は「しがらみが少ない人」だと、認識されているようだった。
たしかにそうかもしれない。
ただ、それなりに「しがらみ」はある。
30代後半以降。
不思議と、「嫉妬されている」と感じることが少なくなった。
私の感受性が落ちたのかもしれない。
正直なところ、原因は分からない。
嫉妬とは?
人間は生きているだけで、誰かを不快にしてしまう。
誰かに迷惑を掛けながら、生きていると思う。
社会の中に居続けさせてもらうことに感謝すべきだと思う。
嫉妬もきっと無くならない。
何の気もなく、嫉妬は買う。
逆に、自分が誰かを嫉妬しまうのも防げない。
経営者は、少し嫉妬されるくらいが丁度良いと思う。
嫉妬の中には、少しの憧れもあるはずだ。
嫉妬と上手く付き合っていくのも、仕事の内なのかもしれない。
――― 但し、恨みは買わないに越したことはない