ABテストという単純で強力なもの
しばらく休眠状態だったYouTubeチャンネルへ動画投稿を再開した。
そこで、新たな機能が追加されていることを知り、使ってみた。
ABテストと言う単純で強力な機能だ。
今回はこの辺りのことを書き綴っていく。
YouTubeの新機能
どうやら2024年の夏ごろから、サムネイル画像のABテスト機能がリリースされていたようだ。
しかも、フルオートでABテストをしてくれる。
そもそも、ABテストとは?
例えば、Aという広告デザインとBという広告デザインを2つ作る。
そして、まずはA広告を出して反応を調査する。
次に、B広告を出して反応を調査する。
そうすれば、A広告とB広告の反応を比較し、次は良い方をベースにすることができる。
そんな太古の昔から使い古されて来たものだ。
YouTubeの場合、サムネイル画像を3つ登録できる。
すると、自動で3つのサムネイル画像の反応を調査し、一番反応の良いサムネイル画像を表示してくれるようだ。
YouTubeにおいては、サムネイル画像が重要な意味を持つ。
ユーザーは、まずサムネイル画像を見る。
この時点で、サムネイル画像がクリックされることが殆どだと思う。
動画のタイトルまで見てから、クリックするか決める人も多いと思う。
後の話に繋がるので、この点をもう少し説明しておく。
YouTubeは、おそらく以下のような仕組みでユーザーに動画をおすすめしている。(私個人の推測)
1.動画がアップロードされる
2.ひとまず思考の合いそうなユーザーへ動画をおすすめする
3.おすすめした時、どのくらいの確率で動画が再生されたかを測定する
4.動作の再生率が高ければ、ユーザーへおすすめする量を増やす
5.動画が再生され、実際に視聴された時間が多ければ、さらにユーザーへおすすめする量を増やす
6.反応が悪い動画はユーザーへのおすすめを打ち切る
他にも多くのパラメータを覗いていると思うが、主たるものは上記のようなところだと思う。
これを繰り返し、ユーザーへより良い動画をおすすめする仕組みだ。
――― つまり、投稿された動画のABテストをしている
そして、これはこのnoteも同じだと思う。
投稿された記事に対して、何かしらのABテストを繰り返しているはずだ。
実際、私が書いた記事の殆どは、おおよそ決まったアクセス数の範囲に収まる。
アクセス数が伸びるのは、noteのABテストの繰り返しに耐えた記事だと推測している。
私のnoteの記事は、外部での告知は一切していないので、殆どはnoteがユーザーへおすすめした結果がアクセス数になると思う。
逆に言えば、アクセス数を増やしたいのであれば、noteのABテストを深くまで突き抜けるしかない。
YouTubeにしても、noteにしても、ABテストを繰り返した結果、ユーザーへ良質なコンテンツを提供している。
だから、人気がある。
そのくらい、ABテストは有用なものだ。
ABテストは意外とやらない人が多い
ABテストは、考え方として難しいものではない。
むしろ、単純だ。
そして、非常に強力でもある。
しかしながら、活用している企業は少ない。
特に零細企業においては、活用していない方が多い気すらする。
1.面倒
2.ABテスト分のコストが乗る
3.テスト結果の情報取得ができない(分からない)
4.テスト結果を解析できない(分からない)
5.解析結果からの改善ができない(分からない)
1と2の場合は、問題外。
問題は、3,4,5の場合でやり方が「分からない」というケースだ。
「分からない」というのが理由であれば、知恵を絞って、意地でもやった方が良い。
特に、3には苦戦するかもしれない。
そんな時は、知り合いの経営者へ相談してみると良い。
意外と、難しいことを簡単にやっている人もいる。
難しいと思い込んでいるだけの可能性もある。
専門家を探して、その力を借りてでも、3,4,5は自社内でできる体制を整えた方が良い。
ABテストは、非常に強力なものなのだから。
このnoteやYouTube、さらにはSNS全般がそれを証明している。