クラウドとサブスクの危険性
クラウド、サブスクという単語が市民権を得て、随分経つ。
実際、クラウドサービス、サブスクリプションサービスは増えている。
しかし、そこには、危険性が含まれていることを知っておかなければならない。
これは、痛い目を見て、はじめて気づく人が多い。
今回はこの辺りについて書き綴っていく。
本当に重要なことは外注してはいけない
例えば、自社の売上高に直結すること(モノ)があったとする。
これが、ある日、突然使えなくなったらどうするか?
・OEM商品が製造不能となった
・Webサービス(商品)のサーバが使用不能となった
・ECサイトが利用不能となった
こんなケースに遭遇した時、売上高は依存度に応じたダメージを受ける。
もし、それが一つの主力商品だった場合、致命的なダメージとなる。
解決策は単純だが、すぐに実現するのが難しい。
・新しい商品を開発
・インフラ(サーバ等)を自社で用意
・新しい販路を開拓
要するに、自社で必要なものを内製するか、リスクヘッジのために複数の主力線を用意しておくことしか、選択肢がない。
そして、これをすぐにやらないといけない状況に陥ると、胃が痛い。
外注で目的を実現するのは悪くない。
しかし「何でも外注する」ということにはリスクもあることも知っておかなければならない。
特に、本当に重要なものは、外注で実現するより、自社の内製で実現した方が経営も安定し、経営者の精神衛生も安定する。
クラウドとサブスクのリスク
例えば、クラウドストレージにデジタルデータを保存するためのサービス。
そのクラウドストレージにしか、データが保存されていないというのは、危険度MAXだ。
クラウド事故は、南海トラフ地震よりも身近なことだ。
その時、全てのデータを失ったら、どうするか?
サブスクサービスは、終了することがある。
そのサブスクサービスの上でしか成り立たないビジネスは危ない。
生殺与奪権を他社に握られていることになる。
中でも非常に強力なのがクラウド型サブスクサービスだ。
これは、導入の敷居が低い上に、中毒性が高い。
大手企業は、導入に慎重になるが、中小零細企業は導入を軽く検討する傾向がある。
中毒になった後、それが失われた時のショックは、利用期間が長いほど大きくなる。
他にも、少し前にたかさん氏の記事で書かれていたような理不尽なケースも起こり得る。
さらに、今後は「サブスク料金の値上げ」も深刻な問題になると考えられる。
ある程度シェアを獲った民間企業は値上げするのがセオリーだ。
原材料の高騰だろうと、円安だろうと、関係ない。
サブスク営利企業は、中毒患者に容赦しない。
やはり、自社にとっての重要度に応じた対応が必要だ。
――― ある日、突然無くなると致命的に困るもの
そういったものは、できれば自社の内製で。
それができなければ、どこかでリスクヘッジをした方が良い。
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