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ヘップってなんなん?【同じ轍を踏まない】 Vol.32

ヘップってなんなん?その語源として、1954年の映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンふんするアン王女が、街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがあります。
この時に履き替えた「フロントオープンバックレスサンダル」を親しみ込めて「ヘップサンダル」と呼ばれた事を業界では語源と言い伝えられています。
そのシーンは、王女からの解放感を「ヘップサンダル」を通して表現しているのではないかと私なりに解釈しています。
街を歩くのに最適で履き心地の良い、そして決して高価でなくてもお洒落な「ヘップサンダル」を、私はこれからも作り続けていきます。

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同じ轍を踏むという言葉がある。先人の失敗を繰り返すこと。ということで先人達のことについて考えてみました。

先人と言っても、祖父や父だけでなくこのヘップ業界について今までご尽力いただいた方たちも含めた先人です。

以前にも書いた通り、私にとってヘップの仕事は家の横に工場があってそこが遊び場であったくらい身近な仕事でした。

また父は人望があり、いつも同業者のおじさんたちが家に集まってきてはいろいろ話をしていたのを子供の頃から目にしていたので、大体の同業者のおじさんたちは顔見知りでした。

同業者の親を持つ同級生も多くいたのでよく「あこのおっちゃんとそこのおっちゃんまたもめてるなあ」なんて子供同士でも話にでるくらいヘップの仕事が身近でした。

今では少なくなりましたが、工場もそのころは今の10倍くらいあったように思います。当時は「ミナミを歩けば、ヘップ屋の社長ばっかりや」という程、景気も良い時代でした。(これはちょっと話盛ってますがミナミは大阪の繁華街の事です。)

工場も多く親方ばかりで我が強い社長ばかりでしたので気の合わない者同士のコミュ二ケーションは皆無という感じでした。

そのため横のつながりは表面上の付き合い程度で景気が良かったこともあり我が道を行く工場も少なくありませんでした。

直接履物問屋に卸している工場もあれば産地問屋に卸す工場もありました。その工場の下請けを主にしている工場までありました。

現在を考えると、履物問屋・産地問屋も減る一方でこれからは工場もヘップを売る方法も変わってきているのを感じています。

今までのように我が道を行く工場もまだあるでしょうが、「同じ轍を踏まない」ようにまずは横のつながりを大切にするべきと考えています。

その中で、ブランディングやマーケテイングを考えていくのが良いのではないかと考えるようになってきています。

先人たちがやってきた各々の流通形態を失敗とは言いません。当時はそのやり方がベストでなくてもベターではあったと思います。

そのやり方を現在に当てはめた時、はたしてベターであるのか。私の考えでは少し難しいのではないかと思います。

やはり従来の流通形態も生かしつつ、より消費者に近い流通形態も取り入れていくべきではないでしょうか。

いわゆるBtoBとBtoCのハイブリッド型に移行していくのが良いのではないかと考えています。

先人たちの業績はそのまま受け継ぎ、そしてこの先起こるであろう変化に対応できるようにしておくのが、「同じ轍を踏まない」ということではないかと思っています。

足の裏に笑顔を』=お客様に笑顔を、そして作り手にも笑顔を届けたい。

を企業理念に挙げているものとして同業者と対立するのではなく協力し合う関係を築いていきたいと思っています。

私はよりお客様に近い形態をとる方法の一つとして、ECサイトをたちあげました。

そしてLINE公式アカウントも始めました。LINEを通して(お客様=ファン)との繋がりを作りたいと思っております。
よろしければ登録お願いします。

田舎の工場からの挑戦。応援よろしくお願いします。

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