King Gnuの全曲の好きな歌詞を書くだけ
King Gnuは音を重視しているバンドだと思っているので、あえて歌詞だけを見てみようという取り組み。
※リリースされた曲のみ
※随時加筆
1.1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』(2017)より
期待と不安で耳鳴りのする夜に唆してほしい。午前2時の共犯者。
手に入らないものに憧れ続けること、それ自体を幸せと思える感性は満ち足りてない青年時代特有のものなのかな。
振り回されたいね。
刹那的で皮肉っぽい質感。
息苦しさと焦燥感。
現実を直視し過ぎてしまう誠実な人の目を優しく覆ってくれる。
優しく甘く喉が痺れるような錯覚。
いわゆる「恋に恋してる」身勝手な焦れ。
ホテルの最上階の、人気のないナイトプールの、ビルの光が反射して妖しくきらめく水面。ませた女の子の我儘。
海上で嵐が吹き荒れていても、それももう届かなくて、呼吸さえ忘れて、視界も音も消えた海底で頭の中だけは綺麗なものを見ていたい。
2.2ndアルバム『Sympa』(2019)より
ロックンローラーは「愛」と「人生」しか歌えないんだ。潔い。
過去も未来も知ったことか、「今」しかいらない。刹那的な詩がすき。
閃光のごとく1度しかないサビがこの詩を証明する。
大切な人を痛みから守るためなら、全てから庇い続ける。絶望も現実も、希望さえも見せたくはない。優しい牢獄。
3.3rdアルバム『CEREMONY』(2020)より
自分を好きななりたいというわずかな望みさえ、日常の喧騒に飲み込まれてしまう。
息苦しいときって大抵、息を吸えないんじゃなくて吐けなくなってるときなんだよね。
誰かになりかわりたい、という普遍的な空想に浸ることすら許さない諦め
何者でもない私たち凡人のアンセム
爽やかなポップチューンでコーティングされた「あなたの笑顔でこの世の森羅万象が移ろう」というとてつもなく大きいの愛の歌。
後になって思い出すのって意外と揶揄われたり叱られたりした記憶なんだよな
4.2020.10.30.以降リリース曲(アルバム未収録)
君のために僕がいるというあまりに愚直な筋書。まさしく三文小説。
「今」しかいらない。
後から来る痛みや副作用なんて知ったこっちゃない。
この曲の全てがこの一節だと思っている。
どんな君でも誰より素敵と言い切るのは普遍的だけどすごく強い歌詞なんじゃないかな。
唯一のカップリング。
A面にしっかり対比している。
明日なんか来なくていい。
夕立の中に、雨上がりの雲の隙間から差し込む光を見る希望の歌。濡れた土の香りがする。
雨の後は必ず晴れが来ると信じて疑わない青春讃歌。
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