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新しく始めてみようかなと今検討中の仕事のこと。


人が 生きていくうえでいちばん 大切なものは自己肯定感だと思う。……と、いうことを、最初に思ったのは20歳くらいだっただろうか。

ビジネスパーソンのコーチングや、発達障がいを抱える子どもたちのカウンセリング…。キャリアを重ねていくにつれ、その思いはより確実で、切実なものになった。


自己肯定感はどこからくるのだろう。


5年ほど前、私は、発達とコミュニケーションに支障のある子どもたちの療育に関わっていた。

彼らのほとんどは、いわゆる 障害児 ではなくて、クラスに1~2人 はいた、ちょっと勉強が苦手、でも、みんなと一緒に遊べる、優しい子。
もしくは、勉強はよくできる、でもちょっと変わってるな、って思われるような子。

気づく人しか気づかない。
ほんの少しの小さな小さな、でも、明らかな ちがい。
きちんと検査をしてみれば、その小さなちがいは歴然で、それはやがて、大きな、暗い、闇を導く。

2年生ではわかることが、3年生でわからなくなって、5年生になるとそれに拍車がかかって、中学生になると、ついていけなくなる。

ほんの少しの小さな歪み。
それは、1日に0.1mmほどの小さな小さなズレを呼ぶ。
たった数年で開いたその隙間から、闇がすぅっと入ってくる。
いつの日か、「できない」というレッテルを貼られたその日から、注ぎ込む彼らの光が薄くなる。
同じ速度で自分を失う。自己を肯定する力を損なう。

そこからくるのは、諦観か、楯突か、内向か…。
でもそのいづれもが、社会からいとも簡単に排除される。

できない者が悪いのだ と。

大人にも、子どもにも関わってきたからこそ、見えていた現実だった。


子ども時代が大切。
ずっと思っていたこと。
ずっと思っていて、どうしても言葉に出せなかったこと。

やっぱり子どもに関わりたい。

子どもたちの強い光がある時期に関わろう。
その子に注ぐ光が失われないように。その光に希望を見出せるように。

あまり難しいことを考えず、子どもに関わる事業を進めていくことにした。
基本は猪突猛進型だけど、こればかりはじっくりと熟成させるように展開しようと思う。

今考えている新しい仕事のこと。

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