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第一釜 : うどんにすだちがあうわけがない。
ラノベ読んだことありません。
お世話になります。MARUNOUCHI MUZIK MAGAZINE 編集長 Sin でございます。生まれ故郷、讃岐に帰郷して数年。四国島からちまちまと愛するヘヴィーメタルについて綴りつつ、そこそこ充実した日々を送っております。おかげさまで10代のころのメタルヒーローたちにもインタビューを行うことができて、夢が叶ったいつ死んでもいいと思うことも少なくありません。しかし、何かが欠けている...
「俺はまだうどんについて何も語ってはいないじゃないか...」
メタルはうどん、うどんはメタル。というわけで、どうしてもメタルと同じくらい愛するうどんについて語らねばならないのです!
記念すべきうどんツアー、第一釜は香川の国道377、通称”さんなな”を巡る旅。綾歌の羽床から高松空港の裏を通り、塩江の手前鮎滝へと抜ける爽快な道路です。あの山越を筆頭に、名店が軒をつらねるうどん激戦田舎。
今日の運転サウドントラックは、RIOT が1998年にリリースしたライブアルバム "Shine On"。魅惑のゼロコーポレーションです。
マイク・ディメオとは不思議なシンガーで、明らかにスタジオ盤よりもライブ盤の方が何倍も素晴らしいんですね。哀愁迸るマイクの激唱、そして亡きマーク・リアリの黒美人が放つ美旋律は、ボビー・ジャーゾンベクがスタジオの1.5倍超で引っ張る破綻ギリギリのスピードに乗ってメタルカタルシスのお手本を提示します。こちらのアクセルも全開、まさに輝ける聖戦の実録、戦士の誇り...Shine On!!
一軒目は、池内。駐車場はないのでそのあたりにふわっと車を停めて、写真のドアではなく暖簾40cmの隙間を進みます。すると...
鯉がいます。うどんを喰って肥え太っていますね。
おばあが「なんにするんな?」とにじり寄ってくるのでここはすかさず、「うどんとそば、ひとつずつ。あとたまご。」と返しましょう。ああ、こいつわかってるなと満足げなおばあの笑みをいただけます。だしとねぎはかけてくれるので、唐辛子を多めに乗せてあとはただ啜るのみ。特に、出来立ての時は最高です。
二軒目は岡製麺所。池内からさんななを突き進み、少し大きな橋を見かけたら左に折れてすぐ。もはや森の中。駐車場はちょっと手前にあります。
先に天ぷらをとって、席からうどんを注文。料金は自己申告の後払いですが、決してごまかしてはなりません。
ズッキーニの天ぷらは、これだけうどん屋をまわっていてもはじめて見ましたね。外コリコリ中ネットリでとても美味です。メタルで言えば、PRIMUS のようなクセになる味わい。
あげと肉のミックスを注文。おねいさんが笑顔ですだちエキスをオススメしてくれたので、どぼどぼと注ぎます。これが完璧にあげとマッチ!コシのすわった細めの麺と絶妙なハーモニーを奏でるのです。脳内では当然、QUEEN の "I Want It All" がフルコーラスで再生されています。
これは持論ですが、とうがらしにこだわりのあるうどん屋は間違いありません。ここは素晴らしく合格。
最後は、いなもくうどん。39号との交差点を右に折れて、最初のおんばを押しているおばあをまた右、あとはまあまあ道なりです。もともとは材木屋のお店。
ねぎとしょうがたっぷり、レモンを絡ませたひやかけが絶品。麺のコシも相当なもの。メタルで言えば、HAMMERFALL。どでかいアスパラの天ぷらも甘くて美味しい。あつあつのかけよりひやかけの方が、火にかけられた時間が少ないぶん香りや旨みがとんでいないように思えます。ここは量も多いですね。
やっぱりうどんは外で。あじさいが綺麗ですね。では、第二釜がもしあればお会いしましょう!シェイクチンポ!