恋愛失敗-中学生編- vol.5(美術部同期)
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美術部同期
時は戻って、卓球部のあの子とは疎遠になった中2の新学期。
筆者は美術部同期の女の子とクラスが一緒になりました。
その子は超目立つタイプではなかったものの、それなりに明るいので1軍女子と仲良くしていました。かわいい子だったので、男子人気もありました。
筆者は「かわいい」とは思ったものの、卓球部のあの子が一番かわいいとおもっていたので、その子とはそれなりに普通に接していました。
とはいえ、自分から話しかけることは相変わらずしなかったので、その子から話しかけられたら返答するみたいな感じでした。
美術部同期の子は、筆者と学年トップを争うくらい成績優秀でした。いつも僅差で筆者が上回っていたので、「あーーまた負けた。よしおは相変わらず頭いいね」と言われていました。
最初の印象
出会ったのは中1の美術部の部室にて。最初は特になにも思っていませんでした。うるさい子だなあと思ってました。でも徐々に筆者はその美術部同期の子が気になるようになりました。その子は典型的なぶりっ子だったので、そんなわかりやすいあざとさに次第に惹かれていくことになるのでした。
あれはたしか中1の冬頃。美術部のみんなでクリスマスパーティーをした時のことでした。その時は、部室でお菓子を食べながら王様ゲームをしていました。
各々番号が書かれたくじを引いて王様のくじをひいた人が「◯番と◯番が◯◯する」みたいな命令を出す例のゲームです。
筆者の番号が読み上げられ、王様が「ハグする」命令を出しました。相手はなんと、、美術部同期でした。「キャーーー🤭」と周りが囃し立てます。美術部同期の子は「え、やだ!!!」と口にした後「死んでも無理!!!」と続けました。この言葉に僕は深く傷ついたのでした。この時の記憶はいまも深く残っています。
中2の頃
中2初期の頃は、特になにもありませんでした。その子の後ろの席になったことはありますが、特に他の女子と比べてとりわけ特別に意識することはありませんでした。その頃は、卓球部のあの子だったり、別のクラスメイトがちょっと気になったりしていました。
中2の後半くらいから、美術部内で「来年の部長・副部長を誰がやるか問題」が議論されていきます。筆者は当然そのような面倒なポジションはやりたくありません。そもそも、自分から話しかけられない筆者がそのようなポジションに就く姿が想像できませんでした。
当時、美術部内で唯一の男子だった筆者。当然、なんらかのポジションに就くことが暗に求められます。「とはいえ、部長にするのはヤバい」のは女子間の共通認識だったようで、部長には筆者のクラスメイトのあの子が立候補し、副部長は筆者ともう一人の優等生タイプの女子が推薦されました。
筆者は成績優秀だったので、当然先生やクラスメイト学級委員長等になることを期待されます。ただ、筆者は非常におとなしい生徒だったので、なんとか「長」と名の付くポジションではなく「副〇〇長」を勝ち取るのでした。
中3の頃(志望校の話)
中3になると、筆者は美術部同期の子を意識するようになります。筆者も美術部同期も成績優秀でした。成績優秀者が志望する高校として、進学校の一番手校と二番手校があります。それぞれのメリデメは以下のとおりです。
■一番手校
メリット:東大京大など超難関大学への合格者が多い伝統校
デメリット:ガリ勉のイメージがある
■二番手校
メリット:文武両道の進学校、美男美女が多い
デメリット:進学実績は一番手校よりも少々劣る
筆者の中学で人気があるのは二番手校でした。スポーツも勉強もできる人は二番手校を皆志望しました。
筆者の中学校で一番手校を志望するひとは「超万能な優等性」か「勉強に全振りしたガリ勉」の二択だったので、「超万能な優等性」じゃない生徒は根暗なひとや変わり者が多いという特徴がありました。筆者は残念ながら「勉強に全振りしたガリ勉」に該当します。
美術部同期はというと・・・一番手校を志望するとのことでした。「よしお、一緒に一番手校めざそうよ!」と無邪気に話しかけてきました。この頃から意識し始めるようになったのだと思います。
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