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霊能者が語る 妻とのあの世日記 第164回 「猫には人間が必要?」

「猫たちがだんだん病気で亡くなっていくけど、母家の猫たちじゃなくて離れで飼ってる子達が先に亡くなるのは意味あるのかね?」
「そもそもじゃない。隔離してるのは猫エイズキャリアだからとか、アレルギー持ちだからとか、小心者だからとか理由があるから病気になりやすいのは当たり前よ」
「人間が側にいた方が病気になりにくいとかあるんかね?」
「性格にもよるんじゃない?」
「性格か、確かに人間にベッタリな猫にとっては、人間がいない方がストレスになるかもね」
「ミシェルとかエプロンとかターシャとか、毛長とか洋猫気質なのはそうよね」
「でもミシェルとか、妻が生きてる時は妻にベッタリで僕には抱っこされるのも微妙に嫌がってたのに、妻が死んでからは僕にベッタリで「薄情なやつやな」と思ったのはあるよ」
「あなたに私の気配を感じるからよ」
「まぁそういう霊的視点で見ると、妻の霊体と僕の霊体が重なってるから、って視点になるんかね」
「あなた単体だったらそこまでベッタリにならないわよ」
「そうなると、ミシェルとかを全く知らない人にあげたりすると、ストレスで禿げたりするんかね」
「病気になったりするかもね」
「繊細なやつやな」
「人間につく猫は犬と同じよ」
「ムールも一人離れで過ごしてるけど、あれも人間にベタベタするけど」
「慣れてる人にはそうだけど、特定の人に対してではないわよね」
「まぁそう言われてみれば。近くにいる慣れてる人なら誰でもいい、って感じはあるけど。それは人が近くにいないから寂しいだけでは?」
「性格よ。ベルとかきび男とかたぬたぬの離れに住んでる奴らも同じような態度でしょ」
「つまり、離れに住んでる猫たちは、その性質だから人から離れてることで病気になるような性格ではない、ってことかいな」
「人間が好きな猫、人と一緒にいたい猫たちは多少猫同士で争ってても折り合いつけてそこにいるでしょ」
「まぁ確かに」
「猫の性格で、人から離れるとガックリくる猫もいるけど。離れててもたまに相手してあげるだけで満足する子もいるということね」
「そう考えると、リリィは人間にベッタリだったけど。あの時はまだ僕が離れで一日仕事してた時だったからよくて。
妻が亡くなってからは、僕が母屋での仕事するようになってから亡くなってるのでタイミングとしてはそういう流れだったのかね」
「もともとガンが出てたから貴方が向こうで仕事してても同じではあったけど、時期とかタイミングは意味があると思うわよ」
「じゃあ今回のたぬたぬが亡くなったタイミングも意味があるのかね」
「ムギの時はどう思った?」
「我が子の受験前だったので、新しい流れがくる時期だからだったのかな、って思ったかね」
「たぬたぬが死んでから、そんな流れがきそうな気はする?」
「特に感じないけど、来年に向けて色々考える時期ではあるね」
「そんなこと毎年じゃない」
「じゃあ特に何もないかね」
「貴方が先に予約してると、その前に何かあるじゃない。
光回線の取り付け工事を予約してたら、その直前に私が死んでるし。貴方がNISAの話聞く予約してたら、その前にたぬたぬ死んでるし。私の友人が来てくれるって話の予定入れてたら、その前にリリィ死んでるし」
「それ、僕が予約入れたら誰か死ぬみたいな言い方になるやん。必ずしもそうではないが、確かに何かある前にはそうなってる気はするけど。ムギの時は特に何もなかったと思うけどね」
「でも、何かの前にタイミングを合わせるように亡くなるパターンは割とあるものよ。それも意味があると思ってみたらいいんじゃない?」
「意味ねぇ、そんへんはあの世から教えてくれんの」
「先に、あれ予約したら猫のこの子が死ぬわよ、とか教えて欲しいの?」
「いや、そういうのは嫌だな」
「意味だってその後わかるんだし、焦らないでいいじゃない」

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