霊能者が語る 妻とのあの世日記 第151回 「このようなやり取りは意味があるのか?」
「だんだん面倒臭くなってきた」
「いつものことじゃない」
「夫婦の会話とかみんな面白いと思ってるのかどうかも謎だけど、そもそもこれに意味はあるのかどうか」
「意味があると思ってるからやってるんでしょう」
「あの世の話も、別にみんな数十年したらあっちいくわけだから、先に知る必要もないのでは、と思うこともある」
「それは知ってる人の思い込みよ。あなたが知ってても他の人は知らないんだから、人の話聞きたくなるでしょ」
「そこまで興味ないかな」
「あなたはそういうとこがあるから、自分で体験させられるんじゃない」
「自分の体験になると、興味持たざるを得ないしね」
「今だって、あなたがこの仕事してないならあの世に行くまで落ち着いて生活できた?」
「うーむ、そう考えると生活が荒れてた可能性は大きいね」
「ほら、知ってると実生活が安定するじゃない」
「でも、それは自分が経験したからであって、人の話は人の話だから信用できんやん」
「そんなこと考えてる人の話を信じてる人がいるんですけど」
「信用というか、人の視点が違うから同じもの見ても違う受け取り方するやろ。だから経験するのが一番かなと思うわけで」
「じゃあいきなりアフリカをロバと旅しなさいって言われたらする?」
「むり、シャワートイレがない生活は無理」
「そんな自分でできないけど、知りたいなら本買うでしょ」
「まぁ、自分の経験してない話には興味あるからね」
「それよ」
「それなのか」
「だから、この話はそんな価値があると思えばいいのよ」
「でも書くの面倒くさいね」
「口述筆記でもする?」
「二人分喋るのの方が難しい」
「なら書けばいいじゃない」
「金になるとかなら、喜んで時間を惜しんで書くけどね」
「お金にすればいいじゃない」
「夫婦の話誰が買うん」
「もっと面白い内容にすればいいのよたくさんの人が興味持つような」
「そんなんできたら今頃ベストセラー作家やが、ユーチューバーやが」
「それができないなら、現状を楽しむしかないじゃない」
「まあ楽しいのは楽しいけどね。ただ、なんでもモチベーション上げるためには変化が必要ってことやが」
「もう少ししたら変化あるでしょ」
「まだ大型バイクもきてないし、なんかいい変化の兆しとか知らせてくれたりせんの?」
「具体的に話さないと」
「良い「人生の転機」の兆しとかわかるといいよね」
「いいことが起こるといいことが起こるのよ」
「参考にならん」
「小さいいい出来事が、自分の心がホッとする出来事が重なってくると大きなのが転がってくるんじゃない?」
「そうなると、日常をそんな生き方するとあの世の人が手助けしてくれる系の話になって、日常を前向きに生活してるといいですよ、ってことになるんかね」
「そうね」
「それ、別に死者はあまり関係ないのでは?」
「こっちも手助けするわよ」
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