Ken@靴作り

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最近の記事

靴ガチ勢のスポーツメーカー社員が創る靴〜その1〜

これまでさらっと靴作りの工程を説明する記事を書いてきましたが、今度は実際に自分で作ってみる記事を書いていきます。 靴作りの工程が気になる方は過去の記事をさらっと覗いてみてください。 靴ガチ勢たる由縁は中学生の頃からスポーツシューズを開発することを目標に十六年間勉強を進めてきて、靴の開発に必要とされる知識を学べる機械工学科に進学し、靴教室に通ったり国内と海外の靴メーカーでインターンしたり、歩行解析の研究室行ったりスポーツメーカーに就職したりとやたらと時間を割いてきたからです。

    • 靴の値段の意味が分かる!知っておきたい靴作りの流れ(3)

      靴の作り方第3弾です。 前回まででつりこみという作業が終わり、靴のソールから上の部分が完成していました。 残りはソールを着ける底付けという工程になります。 8 底付け釣り込みしたアッパーにソールをつける作業を底付けと呼びます。 ソールの種類本格的な革靴のソールって一見すると木でできているのかな?って思うかもしれませんが、大体革かゴムでできています。 ●革 革の場合、何枚も重ねることでヒール部分の厚みを出しており、革の側面が木みたいな質感なんです。 革のソールの良

      • 靴の値段の意味が分かる!知っておきたい靴作りの流れ(2)

        前回に引き続き靴作りの流れを解説していきます。 (拙い手書き絵を多分に含んでいますがお許しください) 5 アッパー製作(1)裁断 アッパーとは靴におけるソールよりも上の足を覆う革でできた部分です。アッパーは型紙に沿って切った革を縫製して作られます。 作った型紙を用いて革の上に銀ペンという後で消せるペンで線を引きます。 その線に沿って革をナイフや革包丁と呼ばれる道具を用いて裁断していきます。大量生産靴の場合は包丁などを用いずに型紙をベースに作った裁断型で一気に裁断します

        • 靴の値段の意味が分かる!知っておきたい靴作りの流れ(1)

          今日はそもそも靴ってどうやってできるの?(手製のオーダー靴の場合)の話をしたいと思います。 服の作り方は家庭科の授業などで一瞬触れるためなんとなく想像がつくと思いますが、靴となると全くのブラックボックスじゃないでしょうか。 基本的な流れは靴も服も一緒なんですが靴は平面的な革を立体的に変形させる魔法のような過程が入っています。 量産のスニーカー、革靴、ハンドメイドの革靴など靴にもカテゴリーが色々とありますが、靴の中で作るのに一番手間がかかるのが手製のオーダー靴です。 一

          まずはじめに:靴って自分で作れるんです

          靴ってすぐに出来たものを近所のスーパーとかABCマートで買ってきて育ってきた方が大半だと思うので、作るという発想がそもそも無いと思いますが別に工場の複雑な機械とか無くても必要な工具があれば手製で作れます。 この記事の写真にある黒いスニーカーも学生の時に靴教室に通って作ったものです。 気になる方は新海誠監督の言の葉の庭を観たり、靴教室とか検索してみてください。やろうと思えばできます。 このnoteアカウントでは靴好きのぼくが新たに靴を作っていく過程を投稿して、靴作りの世界

          まずはじめに:靴って自分で作れるんです