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パティシエkiaの見た中国③・・・亜紀

パティシエkiaのみた中国③ 亜紀 〜仕事で、3ヵ月中国に滞在していた時の記録です〜

 さて、日本での生活において肩こりが悩みだなんて、一度も言ったことがなかった私。中国に行ってしばらく経ったころ、とにかく肩は重く、身体が固まったような感覚に襲われはじめました。
 考えられる原因は
・湯船にゆっくりつかれない
・長時間の立ち仕事
・緊張による精神的な疲労
かなと思うのですが、、
 身体の限界を感じはじめた私、まずは、働いていたカフェのスタッフたちに、お風呂屋さんはないか?と聞いてみた。

 なんと、みな行ったことないし分からない、という。。行ったことがないのか。信じられない。そう言えばマンションは当たり前にシャワールームだけだし、、。前情報では、中国にも大江戸温泉があるだとか調べていて、希望的観測のもと、お風呂に入りたくなったらお風呂屋さんに行こうと中国に乗り込んだけれど、「言語なし」、「お金なし」(これには中国のキャッシュレス文化に伴う事情が) の状態で
どこにあるかもよく分からないお風呂さんに、貴重な週一休みを使ってまで乗り込むほどには、すでに元気も気力も私には残っていなかった。

 大企業の駐在などではなく、ほぼ個人プレイで仕事に行った私の周りには、とにかく、現地で中国に詳しい日本人も誰一人いなかった。
 すると、丸メガネで1番の子供好きである厨房の周さんという若い男性が、じつはマッサージ上手だという。次の日、就業前に15分ほど早くきて、肩もみをしてくれることに。当日、徐にタオルを肩に被せられ、やったぁ〜!これで楽になれる!と思ったのも束の間、あまりの力強さに、痛!痛!と叫ぶしかない…
 一生懸命やってくれた周さんだったが、あまり楽になったように見えない私をみて、なんと自分行きつけのマッサージの先生を紹介してくれると言いだした。

 何がはじまるんだろう…

 そこから、先生に予約電話し、私たちの中国での面倒のほとんどを見てくれている店長のリーさんが、仕事終了後にそのお店に連れて行ってくれることになったのです。

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