男性ブランコへのラブレター |コントライブを観て。
愛が止まらないなぁ……(笑)。
先日、男性ブランコのコントライブ「ヘッジホッグホッジグッヘ」を観に行ってきました。魅了されました、その時観た小鳥遊さん(作品の一つの登場人物)をいまだ心に住まわせているほどに。せっかくなので、その時感じたこと(の一部)を自分のためにも少し記録しておければな、と。
さて。今日は、一番くらいに好きだった作品とその理由の一つを書ければと思っています。配信もありの公演でしたが、視聴期間も終わってしまったのでネタバレありでの記録を。
……ちなみにダイジェストをご覧いただくと、演目となんとなくの雰囲気が楽しめるかなと思います。
「探偵小鳥遊」
言葉遣いひとつひとつがおしゃれで、そして何より面白くて(始終笑っていた)……というのは言わずもがな。ただやはり、私は物語が好きでした。本当に勝手ながらの解釈で、私的にぐっと来たところが下記です。
大切なひとが、何を大事にしているか知っていますか?
小鳥遊さんは、浮気調査をしていません。
ただ、”自分の趣味・理想”を語って、そのとおりに奥さんにアピールすれば奥さんの心を取り戻せるといいます。
医者は、それはご自分の趣味では?といいますが、それではいったい奥さんの”趣味”は何だったのでしょうか。きっと、時間の大半を仕事に費やして、一生懸命頑張っていたのかもしれない。
でも、一番近くのパートナーと向き合って、彼女がどういう思いだったのか、どういう時間を一緒に過ごしたかったのか、考えてそのとおりにしたことがあったのでしょうか。
応接間で、コーヒーを持ってきた人をお茶出し係と決めつけ、名探偵は不在なのかと聞きます。もしかしたら、そうした"決めつけ"が日常でも起きていたのかもしれない。知らず知らずのうちに色眼鏡で人をみるような節があったのかもしれない。
どことなくくたびれたズボン、磨かれてない革靴。もしかしたら、奥さんがいつもきれいにしてくれていたかもしれないのに、それにも気付かずに感謝もせずにいるのかもしれない。
今からでも遅くない。
奥さんの調査をしている時間とお金があるなら、もっと奥さんと向き合って彼女のことを知っては?
という鋭いメッセージな気がしたのです。
でも、それでいてちゃんと希望をくれる、人間愛が根底に溢れていてとても優しい世界なのです。
それにしてもシニカルでポップ。
はんなりで、はんなり。
男性ブランコおふたりの魅力は、書ききれないほどまだまだあるのですが……。どうやら御後が宜しいようでして。
一旦筆を置かせていただければと。