大腸菌はトイレットペーパーを貫通する
公共施設のトイレが時々使用禁止になっていることがある。これらは大抵の場合は紙詰まりによるもの。
では、なぜそんなに詰まるのか。
平均的な使用量
日本トイレ協会の調査では、日本人のトイレットペーパーの使用量は1回あたり平均80㎝とのこと。ただこれは女性の小が短い量で済むためであり、大の平均は150cm程度と言われている。
ミシン目が約15cmであることから10目盛り分といったところか。人や状況にもよるが大抵2~4回ほど拭くだろう。つまり1回のトイレ(大)では3~6mほど使用していることになる。
トイレ詰まり
人によってはもっと多いとか、もう少し短いという人もいるだろう。ただ想像して欲しいのはそこではない。トイレを流す時にそれらを1度に全て流していることを想像して欲しい。あの狭い排水パイプにこの量が1度に流れ込むのだ。そりゃ詰まるはずだ。
今回の150cmはあくまで目安である。これよりも多い人は詰まるリスクが高いことを念頭においておこう。よく自宅でトイレを詰まらせている人はトイレットペーパーの使用量が多いのではないだろうか。
使用量を制限させるつもりはないが、2回に分けて流すなど詰まらせないように工夫をして欲しい。
使用量が多い人
ここから やっとタイトル回収に入る。問題は1回の使用量が多い人は なぜそんなに多いのかである。
理由としては便を手につけたくない、しっかりと拭き取りたいといったところだろう。ちなみにウォシュレットが普及していない海外では日本よりも使用量が少ないらしい。水で洗浄されず濡れていないからだろうか。
しかし日本防菌防黴(ぼうばい)学会によると、トイレットペーパーを重ねて大腸菌群を垂らした時、反対側で検出されなくなる枚数は36枚だったと報告されている。つまり本当の意味で手を汚したくないならば36枚重ねなくては意味がないのである。中途半端にグルグルと手に巻き付けていても手には大腸菌が付着していることを理解しよう。その量では意味がないのだと。
トイレの後は手洗励行
もう一度言うが使用量を制限させるつもりはない。ただ、キレイなつもりのその手は汚れているのでしっかりと洗う必要があるし、手を洗う前に触れるフタやノブにも付着していることをしっかりと認識する必要がある。
そしてトイレ後はあなた自身だけでなく、他の人のためにも是非手洗いをして欲しい。義務や規則にしてもいいと思えるほどである。
最後に
トイレをよく詰まらせている人が身近にいる人は注意をして上げて欲しい。そのトイレットペーパーの量では あなたの手は汚れていますよって。