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助けていただいた話

この前熱中症になりました。軽度の。

その日は丁度梅雨が明け「え、こんな暑いの!?」となった初めての日だったはず。

自宅からJRの最寄り駅まで、通学のため自転車で20~30分程毎日漕いでいるのですが、途中で「何かフラッとするぞ、もしかしてヤバいかな」と思いました。

熱中症の幕開けですね。

その時は頭があまり回っていなかったのでしょう。自分の後ろ10~20メートル位の距離にコンビニがあるっていうのに、「授業遅れちゃう。とりあえずこの先にある日陰(15メートルくらいのコンクリのトンネル)で一回休憩しないと」という判断をしました。馬鹿だなあ。コンビニ行けよ。

その日陰に着いた立ち止まった途端、喉の渇きと身体の暑さが酷いこと、自転車を止めたことで手の震えが止まっていないことに気が付きました。
私は持っていた麦茶の水筒(500ml)を開けました。
一気に全部飲み干してしまいました。

その後、冷静に行動する余裕はあったので、冷感シートでとにかく身体を冷やし持っていた扇子で扇ぎまくりました。

少しだけ回復。

こんなトンネルに居続けても何もできないので、この先にある草木生い茂る公園を目指しました。

公園到着。ベンチに座る。
公園の日陰で扇ぎながら休憩していたのですがここで我に返る。

「ここ誰もいないじゃん」

ここは田舎の住宅街。ましてやこんな暑い日に外に出ている人なんて誰もいない。こんな所でもし倒れたって誰も気づかないのでは?え、まずくないかそれ。工事の音しか聞こえんぞ。

ん、工事?

工事のおっちゃんを探しに公園を抜け出しました。歩き始めたらフラフラが再開していて、パニックにはなっていないもののだいぶ焦っていました。

彷徨うこと数十メートル。外壁工事のおっちゃん2人発見。
一人は40代くらい、もう一人は60~70代くらい。
速攻「すいません、ちょっと軽い熱中症だと思うんですけど近くで休ませてもらっても良いですか?」と言いました。

工事のおっちゃんは優しいものですね。
「お茶よりポカリの方が良いですよ」とポカリを1本買ってくださり、マットを地面にひいて「ここで休んでな」と声を掛けてくれました。なんとお優しい方々。。。

そこで30分ほど休ませてもらい、だいぶ楽になっていたので感謝の心と共にこの場を離れることをその場にいた1人の方(年上の工事の方)に伝えました。

私「だいぶ良くなったので帰ろうと思います。本当にありがとうございました。」

おっちゃん1「おう、もう大丈夫なのか?確かな、手を冷やすと良いらしいからそこの蛇口ひねってみ」

私(蛇口ひねって手を冷やす)「本当だ、冷たい!ありがとうございます。あ、あのもう一人の方にもご挨拶をしたいのですが」

おっちゃん1「あぁ、あいつは良いよ今向こうにいるから。また私の方から言っとくでな」

何かかっこいい。

そんなこんなで熱中症からはほぼ回復。その日の授業は身体がだるくて結局出るのをやめたけど、お昼ごはんはマックを食べてその日のうちに元気になりました。

おっちゃんありがとう。お礼をしたいけどもう外壁工事終わってた。会いたいな。

またいつか出会う誰かを助けよう。助け合いの循環大事ですね。

今日も良い日になるといいな。

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