料理と利他、読了。
前回の記事にて紹介した「本を気持ちよく読めるからだになるための本」。冒頭部分には、おおまかに以下のようなことが述べられている。
〈自然界=人体〉且つ〈人体=自然界〉
自然界がよくなれば人体もよくなり、自然界が悪くなれば人体も悪くなる。その逆もまた然り。これは東洋医学の基礎となる考えである。
いまいちピンとこなかった。が、つづいて読んだ一冊に理解のヒントがあった。
「自然・地球」ー「つくる」ー「食べる」
料理を人間の作品ではなく、人の手で届けられる地球の恵みとして捉えた場合、滋養になる料理をいただけるのは豊かな自然のおかげであり、その豊かさの程度は人類の環境保護活動の如何に拠る、というものだ。
数々の引用も興味深く、ウェブ公開時に全文読んだパオロ・ジョルダーノ「コロナの時代の僕ら」、利他の解説に登場した志賀直哉「小僧の神様」(←小僧寿しチェーンの社名由来だとはじめて知った)、その他にも今西錦司、スピノザ、親鸞など古今東西の思想を横断した対談の記録だった。
土井さんが感銘を受けたという河井寛次郎記念館、ぜひとも訪ねたい。
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