見出し画像

DAPのOPアンプを交換する。

毎度ながらこの記事は改造を推奨するものではなくあくまでも自己責任で。特に表面実装の部品を扱うので作業に自信がある人以外はお勧め出来ません。

この方3年位、外で音楽を聞く時はxduooと言うメーカーのX2Sと言うDAPを使っている。もう外見は傷だらけでボロボロだが、分解しやすく且つ改造しやすさもあり未だに使っている。購入した時はイヤホンを駆動するOPアンプはRecoreテクノロジーと言うメーカーのRT6863と言うICが実装されていて駆動力は問題ないが何か音にクセがある様に感じたので秋月電子で購入したMUSES 8920Eに交換して使っていて満足してたのだが、11月から秋月電子でNJM8830が売られる様になった。ただネットで調べてもこのICを使ったレビューがない。DIPで出てないから使いづらいのかも知れない。ポータブル機器に特化した設計らしく、低電圧電源専用で電源電圧が±2.0V〜±5.25Vまでしか使えない。普通のラインアンプなどには使えないが、それ以外のスペックは優秀だ。もちろん音が良くなければ意味はないが。ただゲインを6db以上に設定しないと動作が不安定になりやすいと言う。今回はイヤホンの駆動力に期待し交換することにした。もちろんOPアンプICにかかる電圧も事前に測っていて±5Vだったので問題なく使える。
まずは分解してMUSES 8920Eを外さないといけない。表面実装部品や基板のパターンを傷つけずに外すにはサンハヤトの表面実装部品取り外しキットが必須である。特殊なハンダを部品の足に溶かし込むと約60℃までハンダが固まらないのでその間にパーツを外すと言うもので、これを使わずにハンダゴテの熱を加え続けてパーツを外すのも出来なくはないが、基板のパターンが剥がれるのと取り外したパーツが壊れる可能性が高い。また、静電気による破壊を防ぐ為に作業中は金属板を下に敷いている。

MUSES8920を取り外す前の基板、電源端子にニチコン ファインゴールドをパラっている。

MUSES8920Eを外しパターンに残った余分なハンダやフラックスを落とし、NJM8830をハンダ付けする。

NJM8830に交換後

ボディに組み込みバッテリーをつないで早速聞いてみると、MUSES8920Eより低音が出るようになり、音の押し出しが強くなった。低音が出ると音のバランスが崩れるので高音域はきれいであまり低音が出ない(と自分は思っている)東信工業のオーディオ用コンデンサーをNJM8830の電源端子にパラる。

東信工業のオーディオ用コンデンサーをパラる。

これでしばらく使ってみたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?