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TRIO KT-1000修理完了

グダグダと続けて来たKT-1000の修理が終わった。前回は電解コンデンサーを交換したが、更に足が黒く変色していたロジックICを交換し、後この機種はuPC4557と言うオペアンプが多用されているが、現代となってはスルーレートが低すぎるので(4558より高出力になってるそうだが4557のスルーレートは1.0V/us)NJM4580DDに交換した。(NJM2068にしようかとも思ったが音色が明るい4580にした)また、蛇足ではあるが、IF段に多用されてるアキシャルリードのコンデンサーの容量減少が起こりつつあるのでフィルムコンに交換した。

部品交換を終えたKT-1000の内部

後、重要なのが電源コードを交換する事。製造40年近く経ってるものなので電源コードの劣化が進んでいてそのまま使い続けるのは危険である。またこのチューナーはタイマー録音に使うのでそばにオーディオタイマーを置くから必要以上にコードが長いと取り廻しが面倒くさいので短めにして置く。部品交換が終わったら当たり前だが各種調整を行う。最後にこの機種はマルチパスを測定する為の端子がついているのでオシロスコープにつないでみてみる。普段はデジタルオシロスコープを使用しているのだが液晶がおかしくなっていて人に見せられない位になってるのでアナログのオシロスコープで表示させてみた。

歪みなく受信出来てる局の場合、一直線に表示される。


マルチパスが出ている場合の例

マルチパスが出る場合、アンテナの調整が必要なのだが、このマルチパスが出る局は普段聞かないのでこのままにする。
とりあえず修理と改造が終わったのでセットして使用してみる。

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