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hnue_po
東京は37度だよ。しずちゃん元気にポカリ飲んでる?
こんな暑い日には、「アクエリアス問題」と
しずちゃんを思い出す。
中学時代、同じ卓球部に所属していた しずちゃんはいつもポカリスエット(通称ポカリ)を飲んでいた。
ポカリに似た味の、よくわからないスポーツドリンクもどきを飲む自分は、それに憧れていた。
自分が飲むノーブランド(希釈強薄味)のものは変に苦くて、とりわけレモン風味は、その変味をかき消すためにかもっと苦い。
「コレじゃないんだよな」感を飲むたびに感じさせる、印象を刻んでくるタイプだった。
飲み物がそうであるように、
写実派と印象派、でなくて
正統派と異端派な私たちはあらゆる面で真反対だった。
だから馬が合ったように思える。
背の高いしずちゃん。平均身長のわたし。
成績の良いしずちゃん。中の上くらいのわたし。
しずちゃんがカットマンなら、わたしはボール拾い。
部長が「北中〜ファイトゥ〜」と言えば、「ファイトゥ〜」と言う。
なにはともあれ、
仲良しだった。
*
「これ飲む?」
「え、いいの?ありがと〜」
「ポカリってまじうまいよね」
「いやこれ
「「アクエリアス」」
な!!!」「だわ!!!」
「これ、アクエリアス問題じゃん」
(爆笑)
ツボ浅すぎ
ツボが浅すぎる方が問題である。
あの頃の私たちは、
ポカリの空色よりあざやかで、アクエリアスよりしょっぱかった。
…。
思い出を熱く綴ったうえに、大滑りしたら喉が渇いてきた。
ポカリでも飲もう。
じゃなくて、アクエリだ。
※アクエリアスを、口から出やすいポカリと言ってしまうことを「アクエリアス問題」といいます。
最早どちらでもいい。
常夏の東京より
スコッティでした。❕🦧🤚