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喪中通知

年末が近づき、葉書が届く。
それは自分が歳を重ねるごとにだいぶ多くなったように感じる。

その中で、友人の親族がほとんどだけど、
一通だけ自分の親族の(と思っていた)叔母の逝去の通知も入っていた。
それももう半年も前のことだった。

私にとっては最後の直系の親世代の伯母だった。
飛行機で行くような距離ではなく電車に乗れば行くことのできる距離に伯母は住んでいたのに、気になりながらも年賀状だけの行き来となっていた。

どうしてすぐに知らせてくれなかったのかなあ〜と思いながら、同時に
どうしてもっと前に伯母に連絡を取ったり訪ねなかったの?!と
後悔の念が湧いている

勝手なものだけど、知らせてくれなかったこと、葉書に印刷の文字ばかり
だったこと、そうか〜自分もそうだったけど、いとこたちにとっても私は 本当にただのよその一人だったんだと裏寂しい思いになった

父方の親戚とは私の親世代で色々な問題があり、疎遠になっていたのを
母がやっと細ーくつなぐ努力をしていたのを知っていた
小さい時にはお金持ちの気前のいい優しい素敵な伯母として少し敷居が高く
ても慕っていたのを覚えている
実際、優しい人だった

でも母が亡くなり弟も亡くなり、努力を怠った私はいつの間にか、そのネットワークからすっかり自分が切れてしまっていた。
そしてその事実に寂しさを感じている。 
自分の中で起きているこの感情を想像した事はなかった
伯母を失ったことと同じくらい寂しい

こうして私たちはどんどん孤独な存在になるのかなあ
もちろん血縁が一番、大切な訳ではないけれど、血縁という範囲が縮小
して新たなネットワークも作ることができていない現状は発展途上なのか
それとも、個の集合としての存在になっていくのかなあなどとぼんやりと
思っている

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